検疫官(看護師)になるには?仕事内容・選考方法を解説

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様々な感染症が流行する昨今、国内感染を防ぐため、日本でも空港などでの水際対策が強化されています。
今回は、空港に設置された検疫所で働く検疫官(看護師)の仕事内容や、なり方を解説します。

検疫官(看護師)の仕事内容

検疫官(看護師)とは、全国の空港・港湾などの検疫所における検疫感染症等に対する検疫衛生業務を行う看護師のことです。

検疫業務とは、海外から日本へ来た人たちが何か海外で流行している感染症にかかっているかどうかを検疫し、ウイルスを持ち込まないように食い止める仕事です。
もし感染の疑いがある人がいれば、医師に診察を求めたり、検温や採血などの看護業務なども行ったりします。

検疫官(看護師)はどんな人に向いている?

検疫官(看護師)は、感染症に関することを取り扱う検疫所で働いていますが、実際は、体調不良をうったえる利用客にも対応が求められます。
そこで、感染症以外の疾患についての知識も必要であることから、臨床経験が豊富な人は有利のようです。
また、的確な情報伝達ができる、高度なコミュニケーション能力も求められます。
航空会社や入管、税関の人たちや、救急隊、警察など重要な役割の人たちと連携して働く必要があるからです。
また、検疫法について問われることもあるので、法律の勉強も必要になってきます。

検疫官(看護師)の選考方法と待遇

検疫官(看護師)は、厚生労働省に所属する国家公務員です。原則として土・日・祝日は固定休。
給与は18万500円からですが、看護師の経験年数に応じて調整され、国家公務員法の規定に沿って各種手当も支給されます。

検疫官(看護師)の仕事に就くには、厚生労働省の採用試験に合格する必要があります。
採用人数は若干名なので、ハードルは極めて高いことを心得ておきましょう。
しかし、日本国籍を有し、看護師免許を持っているのであれば、誰でも応募可能ではあります。
選考には、書類と面接があり、面接では特に、検疫官という特殊な仕事である以上、人間性が特に厳しく求められるといわれています。
実際に、空港で検疫をしているシーンを思い浮かべればわかることですが、自らの感染リスクを承知しながらも、感染症の持ち込みを絶対見逃さない、という強い意志は欠かせません。

病院やクリニックとは少し離れた世界ではありますが、国民を感染症から守る大きなやりがいは、検疫官(看護師)ならではと言えそうです。

※検疫官の詳しい採用情報は、厚生労働省のHPで確認できます。

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