1人で悩まないで!看護師のパワハラ事例&受けた場合の対処法

パワハラって、何?

皆さんは、職場で師長や主任、医師、先輩看護師などから、心や身体を傷つけられた経験はありますか?
彼らがあなたに対して行った行為や言動は、もしかしたら「パワハラ」にあたるかもしれません。
パワハラとは、「パワーハラスメント」の略称。厚生労働省は、パワハラを次のように定義しています。

1.同じ職場で働く者に対して、
2.職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、
3.業務の適正な範囲を超えて、
4.精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為

職場でパワハラを受け、誰にも相談できず苦しんでいる方へ。
ここでは、パワハラの具体的な事例と、実際にパワハラを受けた際の対処法を解説します。

パワハラ6つのパターン

厚生労働省では、パワハラの種類として、以下6つのパターンを掲げています。
ここでは、特に看護師の職場で起こる可能性が高いパワハラ事例を紹介します。

暴行・傷害などの身体的な攻撃

例:ファイルやバインダーで叩かれる

脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言等の精神的な攻撃

例:「看護学校行き直せば?」「人間のクズ」などと同僚の前で罵られる
   看護計画を破って捨てられる

隔離・仲間外し・無視など人間関係からの切り離し

例:師長に話しかけても無視され、一切仕事を与えてもらえない

明らかに不要な仕事や遂行不可能な仕事を強制する過大な要求

例:転職したてで研修も終えていないのに、通常の倍の仕事を与えられ、期限内にできないと罵倒される

能力・経験からかけ離れた、程度の低い仕事を命じる過小な要求

例:掃除や買い物など、看護に関係のない雑用しかやらせてもらえない

プライベートへの過度な立ち入り

例:恋人の有無を聞かれ、結婚の予定について執拗に探られる

ただし、上司からの注意や指導に不満を感じたとしても、業務上適正であればパワハラとは言えません。
例:遅刻してしまい、同僚の前で上司に「最近遅刻が多いけど、やる気あるの?」と叱責された
→遅刻した本人に非があり、叱り方が度を越しているわけでもないため、パワハラとは言い難いです。

パワハラを受けたら早めに相談を

パワハラを受けても相談できず一人で抱え込むうち、うつ病など心の病を発症するケースも。
できるだけ早く信頼できる同僚や先輩、上司などに相談し、助けを求めることが大切です。

職場の人事部に相談することで、人事異動などの措置を取ってもらえる可能性もあります。

職場に相談できる相手がいない場合は、各都道府県にある「総合労働相談コーナー」や、「法テラス」(日本司法支援センターの愛称。法的トラブル解決のための組織)などでも無料で相談可能です。
職場への注意喚起や、弁護士を紹介してもらえる場合もあります。

相談する際、デジカメや携帯で相手の言動や行動を隠し撮り・録音したものがあれば、持参しましょう。
相手の言動をメモした紙(日時の記録も忘れずに!)でもOK。
れっきとした証拠になり、相談する際の説得力が増します。

どうしても辛いなら転職もアリ

パワハラの苦痛が大きい場合や、改善が期待できない場合は、転職を考えることも1つの方法です。

「転職先でも人間関係が悪かったら…?」
「退職理由がパワハラって、面接では何て言えばいいの?」

と、不安で転職に踏み切れない方もいるかもしれませんね。
そんな皆さんにお薦めしたいのは、人材紹介会社を活用した転職です。

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