患者さんを看取る際、不安やスト…
仕事が楽しいと思えない、つまらない看護師さんへ~仕事や職場の人間関係を良くして楽しく働くには?
公開日:2021/10/22
最終更新日:2021/10/25
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「看護師の仕事、楽しんでやっていますか?」人生に山があり谷あり、看護師の仕事も楽しく感じるときもあれば、辛く感じるときもあるかもしれません。中には看護師の仕事を楽しめないまま辞めていく人もいます。「看護師を辞める前に後悔をしないよう」できるだけのことはやっておきたいと思いませんか?看護師としての人生をより楽しいものにするために、「看護師の仕事って楽しい!」と思えるためにできることをご紹介します。
目次
目次
1. 看護師の仕事が楽しいと思えない理由は?
そもそも、看護師という仕事を楽しいと思えない人にはどのような理由があるのかを考えてみましょう。
仕事を楽しめないことにも理由があるはずです。
【看護師の仕事が楽しめない理由】
- 人間関係がしんどい
- 仕事を楽しむ余裕がない
- 職場の待遇が辛い
これらが看護師が仕事を楽しめない大きな理由になっていることが多いようです。
少し詳しくみてから、それぞれの解決法を考えてみましょう。
看護師の仕事が楽しめない理由①【人間関係のトラブル】
人間関係はどんな仕事に就いても避けられない問題です。
しかも看護師はチームで仕事を行うので、良い人間関係を保つことは仕事を順調に進めるうえで重要なことです。
逆に、人間関係がうまくいっていないと、仕事を進める上でも問題を生じたり、大きなストレスになることがあります。
看護師は女性が多いということもあり、感情に大きく左右される人も少なくないです。
看護師の仕事が楽しめない理由②【仕事自体に余裕がない】
仕事を楽しむ余裕がないという看護師も少なくありません。
新人や2年目の看護師に多い回答になっています。
誰しも経験があると思いますが、仕事を覚えることに必死で、仕事を楽しいと感じるまでに至っていないのです。
看護師の仕事は些細なミスが生死の問題に発展することがあるので、常に緊張して働いています。
その緊張感があまりに強すぎて、仕事の楽しみを味わえないことがあるようです。
看護師の仕事が楽しめない理由③【職場の待遇や職場環境】
職場の待遇については、「残業が多すぎる」「休みが取れない」「夜勤が多い」などの状況から体力の限界を感じるようです。
身体があってこその仕事ですから、身体が疲れ切っていては、楽しいも楽しくないもありませんよね。
看護師の仕事が楽しめない理由④【職場の業務】
ひとえに看護師の仕事といっても、診療科が異なれば業務内容も大きく変わってきます。
「どんなポイントに注意をするのか?」「どんな体制で看護をしていくのか?」勤務先の規模によってもまた変わってきます。
「じっくりと1人の方と向き合って看護をすることに楽しさを見出す」人もいれば、「最先端の医療に携われることに喜びを感じる」人もいます。自分の特性と、業務内容が合っていないと中々楽しみは見出しにくいでしょう。
「今まで働いた部署の中で楽しかった科はどこですか?」という質問でも大きく票が割れています。
他の人の楽しみポイントを知ると、自分の特性も見えてくるかもしれません。
リハビリテーョン科
夜勤の排尿介助は大変だったが、他職種の人達とケース会議をして協働して問題解決していく経験ができた事は、自分にとっては貴重な経験だった。
手術室
解剖生理が苦手だったけど、好きになったし、凄く勉強になった。麻酔科の勉強も一緒にできて、楽しかった。
救命救急
楽しいというのとは違いますが、自分に向いていて生き生きと働けたのが三次救急だった。
精神科
年齢は幼児から老年期まで、急性期の保護室対応から寛解期の地域移行支援まで、奥が深いです!但し合う人合わない人にハッキリ別れる。
引用先:ナース専科
2. 人間関係のトラブルを解消し、仕事を楽しむ方法
どんな人も、良い面と悪い面の両方を持ち合わせているものです。
優しいけど、「優柔不断」
怖いけど、「努力家」
面白いけど、「黙ってられない」
など、なるべく、人の良い面に目を向けるようにしてみると良好な人間関係が築けますよ。
では、「どうすれば怖い看護師の良い面を知ることができるでしょうか?」
私が苦手だったちょっと怖い先輩看護師と仲良くなった経験からアドバイスしてみます。
先輩看護師への接し方
まずは、近づいて話をすることです。
怖いとどうしても敬遠してしまいがちですが、近づくことから始めなければどうしようもありません。
だからといって、ピリピリしている仕事時間に近づかなくてもいいのです。
休憩時間に他愛もない話をしてみるだけで十分です。
仕事の話をする必要はなく、どんな趣味があるのか聞いてみたり、「誰と暮らしているのか?」「休みの日には何をしてるのか?」「休暇はどのような使い方をするのか?」などを尋ねてみてください。
プライベートについてさりげなく聞くのがポイント。
多くのことを経験している人生の先輩であれば、尊敬する面もきっと見つかるはずです。
そんなことを感じることができれば、自然に相手への接し方も違ってくるものです。
相手にもそんな気持ちが伝わり、関係も良い方向に向かいます。
後輩なのに近づきにくい看護師への接し方
後輩看護師も同じです。
仕事で教わることは少なくても、私生活のことでは若い人の情報には驚かされることがありませんか?
携帯の面白い使い方や、美味しいお店、流行りのスポットなどと、もしかしたら仕事とは関係のないところで共通点を見つけることもあるでしょう。
仕事だけの関係だからと、相手をシャットアウトしてしまわないで、相手を知ろうと努力すると、相手の良いところがたくさん見えてくるはずです。
そこから良好な人間関係に発展することは大いに考えられます。
人間関係が良好な職場は仕事をするのも気持ちよく楽しいものです。
3. 仕事を楽しむ余裕がない看護師が仕事を楽しむ方法
仕事を楽しむ余裕がないということは、仕事の仕方がわかっていない経験の少ない看護師に多い問題です。
私の経験から仕事をうまくこなせるようになるコツを提案します。
先輩看護師の仕事の進め方を参考にしてみよう
先輩看護師がどのように1日のスケジュールを立てているか、よく観察しましょう。
仕事をする時間は限られていますから、時間内に仕事を終わらすことができるように、仕事の始まりにきちんと計画を立てることが大事です!
初めてのケアを担当する患者さんはカルテや看護日誌から十分な情報を事前に得ているでしょうか?
問題が生じてから対応するのではなく、事前に問題が生じないように計画を立てることが大切です。
自分のわからないことがないかどうかを仕事始めに確認しておきましょう。
わからないことは、きちんと先輩看護師に確認をしておきます。
それでも自信がないときには、初めてなので、手技を確認してもらえないかお願いして見てもらいます。
こまめにメモをとる癖をつけよう
自分なりのメモを作ると重宝します。
初めて経験する処置や検査をメモに残しておくと、次に行うときに見返すことができるので便利です。
定番の処置や検査は何度も経験することで覚えてしまいますが、頻度の少ない処置や検査もあるものです。
何か月前に一度経験した処置や検査を覚えていなくて普通です。
そんなときにメモがあると、見返すことで、そのときの状況を思い出すことができます。多くの職場にはマニュアルが存在するでしょうが、それに加えて自分なりのメモを残しておくと、もっと仕事がスムーズに運びます。
看護師としての「目標」を立てモチベーションを維持
毎日の仕事の中で目標を持つことも役に立ちます。
だからといって、あまり大きすぎる目標を自分に与えるのは問題です。
1、2年の経験で、ベテラン看護師のようにふるまえるようになれると考えてはいけません。
自分のなりのペースで少しずつ確実に前に進んでいくことを目標に置きます。
長期に大きな目標を掲げることは構いませんが、短期の目標も立てておきましょう。
超えられるかどうかわからないハードルでは毎日がしんどくなりますが、もう少しで超えられる目標であれば、がんばるのも楽しくなるものです。
4. 職場の待遇が辛い看護師が楽しいと思う方法
職場の待遇を変えるために、同じ仲間を集めて運動をする…ことも可能ですが、大変な労力を必要とするは容易に想像できますよね。
それが使命だとがんばるのであれば、問題はありませんが、簡単な方法としておすすめするのは、待遇の良い職場に移ることです。
言葉では簡単ですが、難しいと考えるかもしれません。
確かに、あらたな職場でそこのシステムやスタッフに慣れなくてはいけませんから、簡単ではないかもしれません。
しかし、辛い待遇に耐えて働くのと、良い待遇で看護師のキャリアにフォーカスするのとどちらが得でしょうか。
嫌な職場から逃げるためのマイナスの転職ではなく、自分をステップアップさせるためのプラスの転職であると考えることです。
そのためには、まず将来の自分と看護師という仕事について、じっくりと考えてみる良い機会でもあります。
看護師のキャリアを高めて仕事を楽しくする
将来、看護師のキャリアを高めることに重きをおきたいと思う人は、次の職場へステップアップする道を模索するのが得策です。
資格の取得という道も考えられます。
患者さんに対してそのスキルを活かせるだけでなく、他の看護師に対して指導を行うことができるので、将来的に教育者になって、キャリアを広げることもでてきます。
病院によっては資格を持った看護師がたくさん働いていたり、サポート体制が整っていたりします。
周囲の環境によってはモチベーションも変わってきますし、資格の取得時だけでなく取得後の資格の活かし方も違ってくることが予想できるので、転職するメリットは大きいでしょう。
ワークライフバランスで仕事と私生活を楽しくする
最近増えているのは看護師の仕事と私生活の両方を充実させて人生そのものを楽しむという考え方です。
そんな考え方をしているのに、仕事に残業が多く、休みも少ないといった状況では、私生活を楽しめるわけがありません。
また、時間があっても疲れ切っていたのでは、趣味や家族、友人との時間を楽しめないかもしれません。
ワークライフバランスを実現するには、私生活を楽しむ時間とエネルギーを手に入れることのできる職場を探すことです。
これまでのキャリアを活かして、次の職場を選ぶようすれば、これまでのスキルや経験を活かせますから、新しく勉強する分野が少なくてすみ、私生活の時間を作りやすくなります。
夜勤はどうしても体力を消耗してしまいますから、夜勤のない職場に変わることも1つのポイントです。
夜勤がない職場というと、外来やクリニックが頭に浮かびますが、企業で働いたり、保健師として働いたり、学校や幼稚園、健診センターなどいろいろと考えられます。
他にも、美容に興味のある人であれば、美容系のクリニックに勤務するのも、趣味を仕事に活かすことができて、楽しめるでしょう。
転職サイトを利用して看護師の職場を探す
どのような職場で働きたいか自分なりに考えがまとまってきたら、一度大手の転職サイトで相談することをおすすめします。
第三者の意見を聞くと、新しいことに気がつくこともあり、自信のない自分の背中を押してもらえるかもしれません。
転職のプロに相談することで、興味のある職場に転職するメリットとデメリットをしっかり把握できます。
大手の看護師専用の転職サイトであれば、無料で相談にのってくれます。
個人ではなかなか情報を手に入れにくい未公開の求人も多く抱えているので、より多くの求人から転職先を選ぶことができます。
また、私生活を充実させるには、それなりにお金も必要になってくるものです。
どのような趣味をもつか、どのような時間を過ごすか、具体的にかかるお金は違ってきますが、転職の際には給料面も重要なポイントになります!
とはいっても、面接先に給料の詳細を具体的に質問したり、交渉したりするのは簡単ではありません。
大手の転職サイトを利用すると、そのようなやりにくい交渉も代行してくれるので助かりますよ。
5. 看護師の仕事、問題を解決するときっと仕事は楽しくなる!
人間関係に悩んでいる人は、相手の良いところを探すべく、自分から苦手な相手に近づいてみることです。
勇気がいることですが、休憩時間に仕事に無関係な話をすればよいのです。
良いところを見つけられると、自然に関係も良い方向に向かいます。
仕事そのものに行き詰っている人は、仕事の仕方を見直してみることです。
先輩看護師を観察してみましょう。
「仕事を始める前に1日の計画をきちんと立てていますか?」
新しく学んだことはメモをしておき、いつでも見直せるようにしておきます。
成長する自分を自覚できるように、小さい目標を立てることもおすすめです。
職場の待遇による問題については、個人で解決することは難しいので、転職するのが手っ取り早い方法です。
将来の看護師としての自分を考えるための良い機会でもあります。
「仕事をバリバリやっていきたいと考えていますか?」「ワークライフバランスを目指したいですか?」大手の転職サイトは非公開の求人情報も抱えていますから、より多くの求人情報から自分の将来像に合った転職先を選ぶことができます。
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この記事を書いた人マーシー
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日本でナースとして働き、長年の夢であったオーストラリア移住を夫婦で果たす。
オーストラリアで3人の子供を出産し、今はライターとして、健康記事や美容記事を中心に執筆活動中。