被災地 南相馬市大町病院での看護師奮闘記~⑤看護部長からのメッセージ

何のためにここへ来るのか

「被災地に来てくれた全国の看護師さんが元気になることで、日本全体の看護の質が上がる」藤原さんの言葉通りのことが今、現実になっています。
看護のやりがいに改めて気づいた人、新たな目標を見つけた人、看護師という仕事がもっと好きになった人・・・大町病院で働いたわずかな期間で、沢山の看護師たちが人生を変えるきっかけをつかみました。
ただし、生半可な気持ちではここで働くことはできないと、藤原さんは念を押します。


「『今の職場を辞めたいから被災地の病院に見学に来た』『理由がはっきりしないまま、何となく』そんな理由で来ることは、被災地の病院に対して失礼。そのぐらいここは厳しい所」
南相馬市では現在、下水道などのインフラが完全に復旧していません。除染も遅れており、大町病院が建つ原町区の一部地域では、今も住民の帰還が許可されていない状態です。

震災・原発事故からも目を背けず、前を向いて

地震と津波に奪われた街。しかしその中で、藤原さんをはじめ、大町病院の方々は現実から目を背けませんでした。人の命を預かる者として、安らぎを与える存在として、ただ前を向き続けたのです。経営状況が苦しくなっても、患者を受け入れたこと。残った職員で夜も眠らずに働いたこと。東京の学生を笑顔で出迎えたこと。そこに、悲壮感は感じられません。
「こんな大震災の時の看護部長って、『いやーすごいなあ』って。こんなチャンスをくれて神様ありがとうという感じ」
「(派遣で)来ている人には『自分の生き方を決めることができた』という幸せをあげている。自分たちも、来ている人から『大町病院の職員でよかった』という幸せをもらっている」
1カ月後、半年後、1年後。大町病院から幸せを受け取り、そして自らも幸せを届けているのは、今これを読んでくださっているあなたかもしれません。

飛び立つ人へ

最後に、被災地へ目を向け始めた皆さんへ、藤原さんからの力強いエールを送ります。
「日々の業務に疲れきって先の見えない状況にいる人に、南相馬の空気を吸いながら、被災地で何が起きているかを感じて、自分に何ができるか考えてほしい」
「来てみると自分が見つけられる。被災地で体験することが自分を成長させる」
「40年勤めている人も、定年まで働いている人も、定年後も働いている人も、新卒の人もいる。40年勤めている人がいること自体がうちの病院の売りです」

足元から崩れ落ち、冷たい波に呑まれて粉々になった街の破片をつなぐ作業は、今も被災地で続いています。
震災後、ゼロからのスタートを切った大町病院は今、2年の歳月をかけて7割方が復旧。
「あったかくていい病院」ここを訪れる看護師は皆、顔をほころばせてそうつぶやくのだそうです。

南相馬市大町病院で働いて見ませんか?

ナース人材バンクでは南相馬市大町病院で働いてみたい、被災地に貢献したいという看護師の皆様を募集しています。
ご興味があればこちらの登録フォームからご登録し、「南相馬市大町病院で働きたい」とお伝え下さい。
(※南相馬市大町病院へのご紹介においてはナース人材バンクの被災地支援活動の一環として、全て無償でご紹介しております)

被災地 南相馬市大町病院での看護師奮闘記

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