看護師は病院以外でも働ける!転職先や副業をご紹介

看護師は病院以外でも働ける!転職先や副業をご紹介

厚労省の調査(2018年)によると、看護師の7割は病院で働いているとされています。それでは、残り3割の人達はどこで働いているのでしょう?実は、病院以外にも看護師が活躍できる場所は多くあるのです。この記事では、病院以外の転職先の特徴や副業についてもご紹介します。是非、視野を広げて自分らしい働き方を探してみてはいかがでしょうか。

病院以外で働ける場所7つのタイプとそのメリット・デメリット

看護師として働ける病院以外の場所は、主に以下の7タイプがあります。それぞれのタイプの中にはさらに様々な職種があります。どのような仕事なのか・メリットとデメリットについてご紹介します。

クリニック(診療所)

病院とは、医療法で“20床以上の入院施設を持つ医療機関”と定められています。そしてクリニックについては、“19床以下”もしくは無床のものとされています。無床のクリニックでは外来診療のみが行われるため、療養上の世話というよりは診療の補助が看護師のメイン業務になるでしょう。

クリニックで働くメリットとしては、無床の施設であれば夜勤がない・病院に比較すると残業が少ない・急変などに対する精神的な負担が少ない・固定された休日(休診日)があるなどが挙げられます。一方のデメリットとしては、夜勤がない分給与が低くなる・スタッフが少ないため急な休みが取りにくい・看護技術を実践する機会が少なく雑務が多い・小さなコミュニティであるために人間関係が難しいなどがあります。

クリニックの中でも美容クリニックでは、高給与が得られる場合が多いとされており、来院するのは健康な人ばかりであるという安心感や、美容に関する知識を得られるという面白味もあるでしょう。ただし、一般的なクリニックとは異なり、対象となるのは「患者さん」ではなく「お客様」です。お客様を相手にするためのマナーや営業ノルマが課せられる・夜間や休日診療があるなどのデメリットもあります。

自宅からでもOK?訪問看護

訪問看護では、利用者さんの自宅に伺って必要な処置やケアを行います。利用者さんの年齢や疾患は様々なので、幅広い知識とスキルが必要です。

訪問看護師として働くメリットとしては、利用者さんと時間をかけて継続的に関われる・給与が高い傾向にある・日勤のみや時短勤務も可能などが挙げられます。特に時短勤務に関しては、利用者さん宅への直行直帰を認める事業所もあるため、プライベートとの両立がしやすいといえるでしょう。

一方のデメリットとしては、基本的に一人で訪問するために責任が重い・教育体制が整っていない場合がある・オンコールがある・天候が悪いときは訪問が大変などがあります。

介護施設

老人保健施設・特別養護老人ホーム・デイサービス・訪問入浴などでも看護師は必要とされています。この場合の主な業務内容は、対象者の健康状態の管理です。その上で、介護職員と共に身の回りのケアを行います。

また、これらの施設でケアマネージャー(介護支援専門員)として働くこともできます。ケアマネージャーの資格を得るためには、看護師として5年間の実務経験を積み、資格試験に合格することが必要です。

介護施設で働くメリットとしては、残業が少ない傾向にある・施設によっては夜勤がない・体力的な負担が少ないなどが挙げられます。一方のデメリットとしては、給与が低い傾向にある・医師不在の中で医療的な判断をする責任が重い・スキルアップの機会が少ないなどがあります。

一般企業(産業看護師)

看護師が一般企業で働く方法には、企業の医務(保健)室・治験コーディネーター・臨床開発モニター・クリニカルスペシャリスト・コールセンターなどがあります。

企業の医務室勤務の場合には、社員の健康管理・保健活動を行います。治験コーディネーター・臨床開発モニターは、新薬を開発するための治験の進行を管理・サポートする仕事です。クリニカルスペシャリストとは、医療機器メーカーに勤務し営業や医療機関をサポートする役割を担います。また、食品メーカーや保険会社などのコールセンターでは、専門的な助言ができるスタッフとして看護師を雇用する場合があります。

一般企業で働くことのメリットとしては、夜勤がなくカレンダー通りに休める・体力だけではなく医療ミスから離れられることで精神的な負担が減るなどが挙げられます。一方のデメリットとしては、求人数が少ないため転職が難しい・パソコンスキルやビジネスマナーなど新しい学習が大変・看護師としてのブランクが生じるなどがあります。

保育・教育機関

保育所でも、看護師を雇用しているところがあります。この場合の業務内容は、園児や職員の健康管理・保健活動・急な病気や怪我の応急処置です。それだけではなく、保育士と共に保育活動を担うことがほとんどです。

看護師養成所である専門学校や大学で教員として働く方法もあります。大学で働く場合にはその大学が定める要件を満たしていればよいのですが、専門学校で働く場合には看護師として5年間の実務経験を積んだ後「専任教員養成講習会」を受講する必要があります。

保健・教育機関で働くメリットとしては、夜勤がなくカレンダー通りに休める・子供や学生の成長をみられる喜びなどが挙げられます。一方のデメリットとしては、求人数が少ないため転職が難しい・業務の幅が広く量も多くなりがち・看護師としてのブランクが生じるなどがあります。

検診・献血センター

検診・健診を行う施設で働く場合には、検査の介助が主な業務になります。また、献血センターでは採血を行います。どちらもルーティンワークが多いため、決まった内容を繰り返すことが好きな人には向いているでしょう。

検診・献血センターで働くメリットとしては、夜勤がない・パートやアルバイトとしても勤務可能・健康な人が相手なので精神的に楽などが挙げられます。一方のデメリットとしては、給与が低い傾向にある・スキルアップの機会が少ないなどがあります。

その他

上記以外にも、ツアーナース、イベントナース、刑務所、看護系技官、国境なき医師団・青年海外協力隊などで看護師として働くことが可能です。ツアーナースは、修学旅行や旅行会社のツアーに同行し、参加者の健康管理・病気や怪我の応急処置・受診が必要な場合の付き添いなどを行います。最近では、個人の旅行に同行する求人もあります。

イベントナースは、コンサートやスポーツ大会などの会場で待機し、病気や怪我人が発生したときの対応をします。刑務所では、施設内の医務(保健)室での業務を担います。看護系技官とは、厚労省に雇用されて看護行政に関わる業務を行う職業です。国境なき医師団・青年海外協力隊では、世界各地に派遣されてさまざまな理由で医療サービスを受けられない人に対し医療活動を行います。

これらの転職先を選ぶことの最大のメリットは、病院勤務とは全く異なる世界を体験できることかもしれません。ツアーナースやイベントナースは高給与の場合が多く、刑務所や看護系技官では国の安全や看護の発展に関われるというやりがいがあります。国境なき医師団・青年海外協力隊では、世界各地の誰かの役に立つということをダイレクトに感じられるでしょう。

一方のデメリットとしては、求人数が少ないため転職が難しい・一人で医療的な判断をしなくてはならない場合があると責任が重い・ツアーナースやイベントナースは単発の募集が多い・国境なき医師団・青年海外協力隊では手当てが少ないため収入が安定しないなどが挙げられます。

(番外編)看護師以外の道を模索する

病院以外への転職よりもさらに大きく環境を変えてみたいという場合には、異業種へのジョブチェンジを検討してみてもいいかもしれません。まずは副業として試してみる方法もあります。異業種にジョブチェンジする場合には新たに学ぶことも多くなりますが、看護師として培ったコミュニケーションスキルや健康に関する判断力は様々な場面で役に立つといえます。

副業OK?本業以外の収入を確保する方法

副業をしてみたいと思ったら、まずは本業で雇用されている施設の就業規則をよく確認しましょう。そこに副業禁止を表す記載がなければ、副業をしても問題ありません。ただし、公務員の身分にある看護師は、法律によって副業が禁止されています。

副業としてどのような職種を選ぶかは、副業をする目的に応じて決めるのがよいでしょう。収入を増やしたいのであれば、夜勤専従やクリニック・イベントナースなどで看護師として単発アルバイトをすれば高給与を得られます。

異業種を経験してみたいのであれば、販売・接客や在宅ワークなど興味のあるものをいろいろ試してみるのもよいかもしれません。本業を全うできるように調整すれば、どのようにでも副業は可能です。

副業で収入を得るにあたっての注意点は、税金の支払いです。副業での所得(収入金額から必要経費を差し引いた額)が年間20万円以上の場合には、所得税が発生するため、確定申告をする必要があります。また、所得税の確定申告が不要の場合でも、市区町村へ住民税の申告をしなくてはなりません。

看護師からの異業種へのジョブチェンジって大丈夫?成功事例・失敗事例

看護師は専門職なので、全くの異業種にジョブチェンジする人はあまり多くありません。ジョブチェンジをしたものの、また看護師に戻る場合も少なくないといわれています。ですが、うまくジョブチェンジすることによって看護師時代よりも有意義な人生を手に入れることは十分に可能です。大切なのは、自分が仕事に求めることを十分に検討した上で、チャンスを掴みにいくことです。検討の参考に、ジョブチェンジの成功・失敗事例をみてみましょう。

看護師からのジョブチェンジに成功したと感じる人の特徴

ジョブチェンジに成功した人は、看護師よりも自分に合った職場を見つけられた人やもともとやりたいことがあった人です。はっきりとした目的があって、ジョブチェンジをしているので、未経験からのスタートでも楽しんで仕事ができ、積極的にチャレンジできるようです。

また、看護師から離れることで、心身の負担が軽くなった・人間関係のストレスが減った・固定の休みが取りやすく家族や知人と予定を合わせやすくなった・仕事とプライベートの両立ができるようになった・仕事が楽しいなどと感じているようです。

看護師からのジョブチェンジに失敗したと感じる人の特徴

ジョブチェンジに失敗したかもと感じる人は、看護師という職業に不満があったわけではなく、職場や働き方に不満を持っていた人が多いようです。もともと新しい仕事への目的がないことが多いため、給与が大幅に下がった・仕事が楽しくない・心身共にきつい・いつまで続けられるか不安と、新しい仕事をネガティブにとらえているようです。

看護師よりも魅力的に映った職業を選んだとしても、いざ経験してみると未経験からのスタートで高い壁を感じたり、収入の低下に合わせて金銭感覚を修正するのが難しかったり、やりがいを感じられなかったりすることは十分に考えられます。

また、どの仕事にもストレスはあり、生涯続けられる仕事かどうかは実際にやってみないとわかりません。ジョブチェンジをする前に、看護師という職業を変えたいのか、職場や働き方を変えたいのかをじっくり考える必要があるでしょう。

人生を彩る仕事を探すなら、「看護師・病院」に縛られなくてもいいかも?

あなたが仕事に求めることは何でしょう?給与・やりがい・キャリア・自由度、どんなことでも構わないと思います。そして、人生の段階に応じて、仕事に対する考え方も変化するものなのではないでしょうか。

“看護師として病院で働く”のは素晴らしいことで、現在最も必要とされている職業であることは間違いありません。ですが、それ以外にも活躍できる場は多くあります。必要であれば、視野を広げて様々な働き方を検討してみてもよいでしょう。この記事が、より自分らしい働き方を追求したい人の役に立つことを願います。

ナース転職求人を知りたい方

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