看護師が付き合う相手に求めることとは?自分にとっての幸せの形を大切に

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看護師は未婚率が高く、不規則な勤務で会う時間が取れないなど恋愛する上での障害も多いといわれています。難しい状況下でも看護師が恋人と上手く付き合うには、どんな相手を選んだらよいのでしょうか?今回は、看護師が付き合う相手求めることや、よいお付き合いができる相手の特徴について考えます。尚、今回ご紹介する調査結果は主に女性対象のものになっています。男性看護師の皆さまにはあまり参考にならないかもしれないことをお詫びしておきます。

看護師は理想が高い?交際相手に求めること

看護師の未婚率が高いのは、なかなか理想の相手と付き合えないためなのでしょうか?交際の状況や相手の条件などについて確認してみたいと思います。

交際相手の有無や人数は、一般職とほぼ同じ
以下は、1300~1600人の看護師(男女)に対して現在交際相手がいるかどうかを質問した結果です。

(出典:ナース専科

以下のグラフは、女性看護師約300人に聞いた、これまでに交際した相手の人数です。

(出典:THS-白衣NET

これらから、看護師に交際相手がいる割合は半数弱で、これまでに交際した相手の人数は「3人」と答えた人が最も多く、1~5人を合計すると全体の約70%を占めていることがわかります。

一方、国で実施している出生動向基本調査(2015)によると、“異性の交際相手をもたない未婚者は引き続き増加し、男性69.8%(前回61.4%)、女性59.1%(同49.5%)”であるとされています。また、職業を限定しないで行った調査(女性対象)では、過去に交際した人数について“一番多かったのは「1~2人」で42%、次に「3~4人」で27%ということで、約70%の女性が片手で数えられる人数”だという結果が出ています。

看護師に交際相手がいる割合や交際経験人数は他職種とあまり変わりません。「看護師だから付き合う相手が少ない」というわけではなさそうです。

交際相手には安定した職業・年収を希望

以下は、女性看護師が付き合いたいと思う職業についてのアンケート結果です。

(出典:THS-白衣NET

公務員や大手企業の会社員を希望する看護師が多く、雇用や経済的な面における安定を重要視していることがわかります。

ちなみに付き合う相手の年収については、「若いうちは自分より低くても気にしない」「ある程度の年齢でも自分と同じくらいあればOK」という認識でいる看護師が多く、現実的です。厚労省および国税庁の調査によると、看護師の平均年収は約480万円で、男性の平均年収は「25~29歳で413万円」・「30~34歳で513万円」だとされています。看護師が特に理想が高い、というわけではないようです。

付き合う上で一番大切なのは精神的なつながり

以下は、女性看護師が付き合う相手に求める条件についてのアンケート結果です。

(出典:THS-白衣NET

付き合う相手に雇用や経済的な安定を求めている看護師ですが、「収入が高い」よりも圧倒的上位にくる条件は「性格や価値観が合う」・「優しさ・思いやりがある」であり、一番大切なのは精神的なつながりだと考えていることが窺えます。

自分の性格と生活にフィットする相手と付き合おう

どんな相手となら幸せな恋愛ができるかということの答えは、「人それぞれ」だと思います。ですが多くの場合は、自分の性格や生活スタイルに寄り添ってくれる相手であれば、心地よく永いお付き合いができるのではないでしょうか。看護師が付き合う相手に求める「性格・価値観」の中身について考えてみたいと思います。

看護師という仕事を理解してくれる

看護師として夜勤をしていると、生活リズムが不規則になります。また日勤でも、患者さんの状況によっては残業が多く、いつ勤務が終わるか予測できないこともあります。そのために、なかなか会う時間が取れない・すぐに連絡を返せない・休日をデートより体力回復に充てたいなどのことが起こり得ます。こうした状況を受け入れられる、理解ある相手ということが交際するときの基本条件になるでしょう。

真っ直ぐな気持ちで向き合える

多くの看護師は忙しく、心身共に疲れているので、気力体力を消耗するような恋愛は難しいのではないでしょうか。駆け引きや疑心暗鬼の必要がなく、素直に飾らない気持ちをやりとりできる相手が安心です。

おおらかで包容力がある

看護師として多忙な毎日を送っていると、疲れて元気に振る舞えなかったり、ついイライラしてしまったりすることはないでしょうか。不機嫌な相手に対しても気にする素振りを見せず、辛さを受け止めて優しく接してくれる人は、心を癒してくれます。

前向きでタフ

看護師をしていると、ミスが許されないプレッシャーや人間関係の難しさによって心が疲弊してしまうこともあるでしょう。そのようなときに明るく励ましてくれたり、物事に動じずいつも落ち着いた状態で傍にいてくれたりする相手だと、元気をもらえるのではないでしょうか。身体的にもタフであれば、更に頼もしいですね。

個人として自立している

看護師として不規則な勤務をしている場合、一緒に過ごす時間が少なくなることもあります。そのようなときにただジッと待っていられると、より大きな負担を感じてしまうかもしれません。自分一人でも整った生活ができ、有意義な時間を過ごせる人であれば、楽にお付き合いできるのではないでしょうか。

違いが苦痛にならない

付き合う相手の性格や価値観は、自分と似ていても正反対でも構いません。人は、付き合う相手の自分とは異なる考え方を理解し自分の中に取り込んだとき、コミットメントが強化されるといわれています。お互いに、相手の持つ「自分とは違うこと」が好ましい・嫌ではないということが、よいお付き合いができるポイントになりそうです。

看護師としても人としても幸せに!安心・安全・安楽なお付き合いをしよう

筆者は、恋愛にも看護と同じく「安心・安全・安楽」が必要だと考えています。患者さんにするのと同じように、看護師である自分にも信頼できる相手と心身共に癒し合う環境を作ることで、幸せは増していくのではないでしょうか。

この記事を書いた人:美沢藍
看護専門学校卒業後、総合病院で10年間勤務勤務した診療科は心臓血管外科・泌尿器科・整形外科・婦人科・放射線科など。
看護学修士課程への入学を機に退職し、在学中は複数の施設でのアルバイトを経験修士課程修了後、総合病院看護師・看護大学教員として勤務、出産を機に退職。

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