【看護師のリアル転職体験談 88】透析クリニックから別の透析クリニックへ転職

1.より自分のライフスタイルにあわせるため、転職を決意

数ある診療科のうち、特に専門性が高いのが透析ではないでしょうか。

私はたまたま新卒で透析科へ配属されたことがきっかけとなり、そのままずっと透析一筋です。病院で透析の知識と技術を身につけた後、私は透析クリニックへ転職し、プライベートと仕事との両立を模索してきました。

それまでの透析クリニックは緊急透析も受け付けており、夜間もオンコール対応しているようなクリニックでした。せっかく習い事を入れていても、オンコールのために休まなければいけないことが増えてきたため、そういったオンコールのない透析クリニックへの転職を決意しました。

2.前のクリニックを退職してから、新しいクリニックへ転職するまでの流れ

透析専門に行なっているクリニックは、そう多くありません。そのため、転職するにあたっては透析クリニックならではの苦労がありました。

STEP1:まずは転職する地域を考える

転職を検討するにあたり、私がまず考えたのが「地域」です。それまで働いていた透析クリニックの院長は地域の医師会会長を務めたこともある人だったので、同じ地域の透析クリニックへの転職をすると、いろいろと面倒だなと感じていました。

以前、転職した先輩が同じ地域のほかのクリニックへ転職した際、院長が医師会会合などであからさまに転職先のクリニック院長へいやがらせのようなことを言っていたらしく、結局その先輩は転職先のクリニックでも退職せざるをえない状態になってしまったそうです。

私はそういった面倒なことに巻き込まれたくないと思ったので、まずは「今の院長の権限が及ばない地域」での転職を検討することにしました。しかし、ただ地域を変えるだけでは権限が及ばないかどうかまで把握することはできません。「どうすればいいんだろう」と私は途方に暮れました。

STEP2:頼りにしたのは、紹介会社

院長の権限が及ばない地域について検討がつかなかった私は、とりあえず転職についての相談相手を得るべく、看護師の転職紹介会社を利用することにしました。早速、ネットで検索をして登録しましたが、最初に登録した会社では「正直、そこまで深いところまでは把握できていないので、お役にたてないかもしれません。なので、透析のご経験を生かした病院などはいかがですか?」と私の希望以外である病院への転職を勧めてくるではありませんか。

以前、病院での透析経験がある私にとって、病院は今回の転職で真っ先に候補から外した職場でした。そのため、その紹介会社を使うことを諦め、私は他の紹介会社へ改めて登録し直しました。そしてその紹介会社では、より深い情報を得ることができました。

STEP3:紹介会社を通じて知った、「表には出ていないつながり」

その紹介会社は、看護師の転職紹介を当初から行っていることから、豊富な経験と情報量が売りの会社でした。相談してみると、担当者さんはこれまでのデータから「表には出ていないつながり」について調べてくれました。

あまり詳しくこのつながりについてご紹介してしまうと、私についてわかってしまうので詳細は省きますが、当時の院長は出身大学にも太いつながりを持っているため、その大学出身の医師は避けたほうが無難、ということがわかりました。そのため私は、今回の転職のために引っ越しすることも視野に入れて、転職先を探すことにしました。

STEP4:これまでと全くつながりがないクリニック

転職活動を始めて1ヶ月。私はようやく自分が現在提示している条件にほぼ合っている求人を見つけました。そのクリニックは、私が懸念していたそれまでの院長とは全くつながりはないのですが、ただ一つだけ、条件にあっていないことがありました。それは、お給料の金額がそれまでの職場よりも下がってしまう、ということでした。

お給料以外の条件である「緊急出勤がない」「19時には帰社できる」「土日は完全に休み」「夏休みと冬休みは自由に5日以上休みが取れる」という点から、私はどちらを優先すべきかもう一度、じっくり考えることにしました。

STEP5:最終的に、ライフスタイル改善を取る

担当者から期限とされていた日、私はお給料よりもライフスタイル改善をとるという目的から、紹介してもらったクリニックへの転職を決意しました。現在、私はそのクリニックで働いていますが、結果として今のクリニックへ転職したことで、習い事や友人との食事といったプライベートを充実させることができ、ライフスタイルを改善したいという目的を達成することができたので、とても満足しています。

3.転職してみて感じたこと

私の場合は、透析クリニックから別の透析クリニックへという専門性が高かった分、一人で転職活動をすることの難しさを痛感しました。インターネットがあるからといっても、自分一人で得られる情報量は限られていますし、掲載されている情報が本当に正しいかどうかもわかりません。だからこそ、私のような専門性の高い診療科同士で転職する際は、紹介会社を使うべきだと思いました。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

今回の転職を通じて良かったこと、悪かったことは以下のようなことだと思います。

◎良かったこと(1):院長と職員の距離が近い

前の職場は院長が地域の医師会会長ということもあり、いつも院長の顔色をうかがいながら仕事をしていました。しかし、今の職場はまだオープンして間もないということもあるのか、院長と職員の距離がとても近いと感じています。

院長は私たち職員に対していつも敬語で接しており、「いつも皆さんの働きがあるからこそ、僕も安心して仕事ができるんです。ありがとうございます」とお礼を言ってくださるような方なので、私たち職員も「この院長のために頑張りたい」と思えるようになりました。

◎良かったこと(2): 休日が増え、プライベートを充実させられるようになった

今の職場は、土日が完全に休みであるうえに、平日に1日指定休という休みがあります。この休みは自分の好きな日を指定して休むことができる制度で、有給とはまた違うお休みなので、ライブや遊園地などに行きたい時、とても重宝しています。

この制度は、院長がそれまで務めていた病院で採用されていたものらしいのですが、有給を使わなくても平日にお休みが月に1回はもてるというのがとても気に入っています。

△悪かったこと:通勤時間がとても長くなった

今回の転職で唯一悪かったことというのが、この通勤時間がとても長くなったということです。今のクリニックは郊外に建っているため、最寄り駅から車で30分もかかるんです・・・。

院長は医療過疎となり、透析を受けるために遠方へ出かけなくてはいけない患者さんのために今のクリニックを建てたとおっしゃっており、その名の通り周囲にはコンビニすらない過疎地です。お給料の面と合わせ、この通勤時間さえなんとかなれば、より働きやすくなるのになぁ・・・と感じています。

5.専門性の高い分野での転職は、必ず専門機関を通すべき

透析や手術室など、専門性の高い分野を指定して転職をしたい場合は、一人で動くと転職後かえって苦労してしまうと思います。今回、紹介会社を使うことで、とても条件の良い求人を見つけることができたので、ぜひ専門性の高い看護師さんは紹介会社を利用することをオススメします!


この記事につけられたタグ

ナース転職求人を知りたい方

こちらの記事もおすすめ