【看護師のリアル転職体験談 85】デイケア看護師から派遣看護師への転職

1.子育てに悩み転職

私は20年近く看護師を続けてきましたが、転職の経験は3回です。転職の理由はいつも子育てでした。私には、子育てをしやすい環境にあるかどうかが、看護師の仕事を続けるうえでとても重要なポイントになっています。現代は、育児に積極的に参加してくれる男性も増えていますが、それでも育児との両立に悩む女性看護師は少なくないのではないでしょうか。

最初に子育てと仕事の両立に悩んだのは、まだ夜勤をしていたころのことです。看護師の免許を取得してから総合病院で勤務をしていたので、夜勤は当然のことでした。産休から復帰するときには、外来に異動させてもらいましたが、月に数日の当直は免れません。私の当直の日には夫に早く帰宅してもらうということで、しばらくは仕事を続けることができました。

しかし、全てが中途半端になっている気がして、結局、夜勤のないパート看護師に転職しました。正社員ではなかったので、身体的にも精神的にも楽になりました。残業や委員といった時間外に仕事をする必要もなかったので、パート看護師は比較的に長く続けることができました。

2番目の子供を出産した後も、復帰しました。午前中だけの仕事だったということもあり、仕事から帰宅しても子供を保育園に預けたまま家事をする時間を作れました。もしかしたら、子育てに専念していたより楽だったかもしれません。しかし、3番目の子供を妊娠しているときに早産を経験し、未熟児ぎりぎりで出産した息子は病気がちだったので、出産後には職場への復帰を断念しました。

それでも成長とともに強く育ってくれ、幼稚園に通うようになったので、再就職することにしました。そして2回目の転職で選んだ仕事が、デイケアサービスです。夜勤の必要がないうえに、残業も少ないということだったので、家事や子育てとの両立はそれほど難しくなく、忙しいながらも子育てと仕事との両立は可能でした。

ところが、子供が喘息を発症してしまいました。順調に成長してきたな、とホッとしたところだったので、ショックでした。運悪く、夫の異動とも重なってしまい、仕事を休みにくくなった夫を頼ることができません。子供の看病の負担が私1人に集中してしまうことになり、仕事を休む日も増えました。

職場の人たちに文句を言われたわけではないのですが、看護師の人数に余裕がないことは、十分わかっていたので、休むたびに心苦しい思いをしました。夫は異動によってシフトの仕事に変わったこともあり、給料は少し上がりました。そういった事情もあったので、結局、子供のためにもしばらくは仕事をしないで自宅で様子をみることにしたのです。

その後、少し時間ができてきたので、子供の調子に合わせて派遣で仕事をすることにしました。もう少し大きくなって喘息もしっかり自分でコントロールできるようになったら、また正社員で働くこともできるだろうと、今はあまり深く考えないようにしています。

2.前の医院を退職してから、派遣会社で働くまでの流れ

STEP1:仕事を辞めることを伝える

子供の病気のために職場を休む日が続きました。もともと夫と交替で休んだりしていましたが、職場の異動になった夫は休みを取りにくい様子です。結局、子供の病気が安定するまで、仕事を控えることを伝えました。職場からはまた子供大きくなって元気になれば、復帰をしても良いと言っていただきました。

STEP2:派遣会社に登録する

現在では他の派遣会社にも登録をして、今のところは2社を利用しています。

STEP3:違う派遣会社にも登録する

面接では通り一遍のことを聞かれました。転職理由は正直に言うとネガティブになりがちですが、うまくポジティブな理由に言い換えることができたので、問題ありませんでした。

3.転職してみて感じたこと

派遣の仕事は、完全に自分の都合で仕事を選ぶことができるので、何かに制限されることがありません。忙しい日々が続いているときには仕事をしないですみます。私のように病気がちの子供を抱えながら仕事をしている人には好都合です。

また、一般的に時給も高めに設定されているので、自由に働きながら高収入を得ている人にもたまに出会います。例えば、短期間で夜勤専門として働くことで必要なお金を貯めているという人の話を聞いたことがあります。

しかし、派遣看護師には仕事をしたいときに、いつでも仕事があるという保障がありません。特に単発で仕事をしようと思っていると、常に仕事を探している感じがあります。

また、実際に希望を出しても、スタッフが決定した後だったり、希望に合わない仕事をすすめられたりすることも少なくありません。そのようなことを除けば、友人から単発の仕事を紹介してもらったり、以前に仕事をしたことがある所から別の仕事を頼まれたりすることもあり、子育てしながら仕事ができる今の状況には満足しています。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

◎良かったこと(1):自分のペースで仕事ができる

子供の就学時間を使ってギリギリまで仕事をしていた時には、毎日が仕事と子育てに追われていました。休日には子供の面倒をみながら、たまった家事をこなす必要がありました。それが、派遣の仕事をするようになってからは、自分の都合に合わせて仕事を入れることができます。夫が平日に休みとなれば、子供のことを考えずに仕事を入れることもできます。また、家事がたまっていたり、疲れていると感じたりするときには、仕事をセーブできます。誰もいない家でゆっくりコーヒーを楽しむ時間をもつことも可能になりました。

◎良かったこと(2):休日が増えた

基本的に仕事を詰め込まないようにしています。比較的に余裕のある単発の仕事しかしていないので、休日が増えました。夫がシフト勤務になってから、土日が必ずしも休みではないため、家族そろっての休日は逆に貴重です。夫が休みの時には、私も仕事を入れないようにしています。

△悪かったこと(1):将来に不安がある

単発でしか仕事をしていないので、いつか仕事がなくなるかもしれません。どこにも属していないという漠然とした不安もあります。しかし、考えても解決策がでてくるわけではありません。子供が大きくなり、再復帰できるまでだと思って、今の時間を楽しむようにしています。

△悪かったこと(2):キャリアアップできない

派遣で単発の仕事をしていると、どうしても知識をアップデートするのが難しい状況です。また、単発でする仕事からキャリアアップに通じるようなことはほとんどありません。派遣の仕事をしながらキャリアをあげていくことは難しいという現実はあります。

5.派遣ナースはメリットとデメリットをよく考えて

派遣ナースとして単発で働いていますが、派遣ナースにはメリットとデメリットがあります。メリットは自分の生活に合わせて仕事を選べることです。自分の私生活を大事にしたい人には向いています。しかし、デメリットとして、期待通りに仕事が得られるという保障がありません。看護師としてキャリアを積むことも難しいでしょう。もし、収入やキャリアアップのデメリットを気にしないのであれば、自分の働きたい時間に働きたい仕事が選べる派遣ナースに満足する可能性が高いと思います。


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