【看護師のリアル転職体験談 73】一般病院の地域包括ケア病棟から内科クリニックへ

1.仕事と家事に追われ体調を壊す

転職の経験は少なくありませんが、看護師としては2回目です。というのも、30歳を過ぎてから看護師の道へ進むことを決めたからです。高校を卒業して、事務職の仕事をしていたのですが、結婚をして他県に引っ越すときに退職をしました。子育てをしながらパートの仕事をしていたのですが、子供の成長に伴い、きちんと正社員として再就職したいと思うようになりました。しかし、なかなか思うように見つかりません。

たとえ正社員の仕事が見つかったとしても、また夫が転勤になると引っ越しです。それならば、と転職に有利な看護師の免許を思い切って取ることにしたのです。看護師なら引っ越し先でも仕事を見つけるのに苦労をしないと思ったのです。

最初に看護師として働いたのは奨学金を返金するために看護学校に併設されている病院です。病院そのものは悪くなかったと思うのですが、直属の上司と折が合わずに、奨学金を払い終えたらすぐに転職に踏み切りました。

子供のことを考えて、自宅に近い病院に再就職しました。そこで配属された病棟は地域包括ケア病棟です。もともと興味があった分野でもあるので、楽しく働いていたのですが、看護師の数に対して、するべき仕事が多く、とても忙しい毎日でした。

基本的にケアにあたる患者さんたちは急性期を脱した方たちなので、緊迫した状況に陥ることはほとんどありません。しかし、退院するには時期が早かったり、リハビリが必要だったり、まだまだ援助の必要な方ばかりです。しかも、ただ援助をすればよいわけではありません。個人個人の目標が全く違うので、同じ病気を患っていたとしても、ケアが違ってくるのが通常です。同僚の看護師はもちろんですが、他の職種のスタッフや家族との連携もとても大事なので、カンファレンスが行われることも少なくありません。

とにかく、忙しくしていました。やりがいはあるのですが、残業が多いことで、身体の負担も小さくありません。夫は私よりも帰宅が遅いことが通常なので、家事はほとんどが私です。週末には手伝ってくれることもあるのですが、平日は無理で、仕事と家事に追われる日々でした。結局、私は体調を崩してしまいました。医者に、できれば体の負担の少ない職場へ転職することをすすめられたので、転職をすることにしたのです。

2.前の医院を退職してから、新しい医院に転職するまでの流れ

STEP1:体調を崩して休職する

体調を崩して2ヶ月もの間、休職をしました。思い切って休職させてもらい、体調はずいぶんと良くなりました。しかし、体調不良の大きな原因の1つが仕事にあることはわかっていたので、すぐに仕事に復帰すると、再発する恐れがあると医師に言われました。できたら体にもう少し負担の少ない職場を探した方が良いこともアドバイスされました。

STEP2:退職届を出す

仕事そのものは好きだったのですが、再発はしたくありません。正直言うと、復帰するのは怖かったです。だからといって、仕事をこれ以上も休み続けることは仲間の看護師のことを考えると申し訳なくてできません。結局、退職届を出しました。もう少し療養をして自信を取り戻してから転職先を探すことにしたのです。

STEP3:転職先を探す

さらに2ヶ月休むことで、ほとんど調子は元に戻りました。内服は続けていたので、無理をしない程度に看護師の仕事に復帰することにしました。たまたま新聞の折り込み広告で自宅近くのクリニックの募集を見つけました。

STEP4:クリニックに電話をする

電話をかけて、面接の予約をしました。求人では新卒および既卒者の募集になっていました。経験があるほど重宝されると思ったのですが、意外にも新卒者を期待していたようです。面接の末、そのクリニックは諦めたのですが、新卒者の応募がなかったのでしょう。電話で採用の報告を受けました。

3.転職してみて感じたこと

他の職に比べると、看護師は全体的に求人の量が多いと思います。だから、パートナーが転勤のあるような仕事についている方には、国家資格である看護師はとても有利です。基本的に日本全国どこに行っても病院やクリニックがありますから、待遇を気にしなければ仕事は見つかります。

ただし、計画を立てて転職をしないと、キャリアアップにはつながりにくいかもしれません。また、自分の条件に合った職場について、必ず見つかる保証もありません。

私は体調を崩したので、看護師としてバリバリと仕事をすることは、今後もうないと思っています。少なくとも、しばらくはクリニックで看護師の仕事を続けるつもりです。たとえ、今の職場を転職したくなっても、クリニックであれば仕事を見つけるのにそれほど苦労はしないと思います。

もし、クリニックの仕事はできるだけ避けたいという方は、転職先をじっくりと吟味する必要があると思います。仕事は続けながら根気よく転職先を探すと、自分の条件に近い仕事が見つかるのではないでしょうか。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

◎良かったこと(1):体への負担が少なくなった

体調を崩して、休職した後にクリニック看護師として復帰をしました。復帰してしばらくの間は、また体調を崩したら…と気にしていましたが、今の所とても好調です。お昼には長い休憩時間があるので、その間に洗濯物を取り入れたり、夕食の準備をしたり、掃除をしたりできます。近くのスーパーにパートに出るよりも家事と仕事の両立が簡単だと思うぐらいです。

◎良かったこと(2):休日が増えた

休診日に仕事に入ることは絶対にありませんから、休日の予定が立てやすいです。たまに先生が学会に参加することになると、特別休診になることもあります。特別休暇みたいで、得した気分です。

△悪かったこと(1):休みがとりにくい

ギリギリの人数で仕事をしているので、誰かが休むと他のスタッフに負担がかかります。子供は大きくなりましたが、やはり急病になることはあるものです。他の看護師さんたちは、皆いい人で、お互い様だからと言ってくれますが、やはり休みにくいです。

△悪かったこと(2):給料が下がった

病院からクリニックへの転職ですから、やはり給料は少なくなってしまいました。お金だけが仕事の全てではないので、気にしないようにしています。実際、働きやすい職場で、家からも近いので、少々給料が安くても、転職しようとは思いません。

△悪かったこと(3):将来が不安

自分自身とクリニックの両方の将来に不安を感じることがあります。看護師としてのキャリアを積むつもりはなくても、やはり心残りが全くないわけではありません。また、クリニックは個人経営なので、たまにあまり患者さんの来院がないと、大丈夫なのかと思ってしまいます。

5.体調を崩した人にはクリニックがおすすめ

看護師の仕事が原因で体調を崩した方には、クリニックの仕事が心身の負担が少なくて向いているかもしれません。私自身も休職後にクリニックへ転職したことで、問題なく仕事と家事と両立できています。通常クリニックは休憩時間が長いので、その間に家事をこなすことができることが、大きなメリットです。休日も決まっているので、予定を立てやすく、ストレスがたまりにくいです。

ただし、クリニックの仕事はクリニックの人間関係に大きく左右されると思います。偶然にも私は人間関係に恵まれました。小さい職場なので、人間関係が良くないと、かなりストレスがたまることも考えられます。できるだけ転職前に医師と他のスタッフと話をする機会を作り、人間関係が良いかどうかを確かめることができたらいいですね。


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