【看護師のリアル転職体験談 54】クリニックの看護師から別のクリニックへ

1.院長と相性が悪くて転職

転職については、結婚、引っ越し、子育てと転機が訪れるたびにしているので、今回が初めてではありませんでした。看護師は自分のライフスタイルに合わせて職場を選べることがメリットだと思っています。そろそろ、子供が大きくなってきたこともあり、家事や子育てをこなしながら、自分の時間を作りたいと思うようになりました。そこで近所のクリニックの求人に応募することにしたのです。

自転車で通勤できるほどの距離にある整形外科のクリニックです。整形外科は以前に病院で配属されたことがあるので、仕事も覚えやすいだろうと思ったのですが、そのクリニックの院長がとても癖のある人でした。年齢も重ねてきたので、できればそのクリニックで転職は最後にするつもりだったのですが、結局、院長と合わずにまた転職することになってしまいました。

一言で説明するのは難しいのですが、要は院長のわがままな性格に我慢ができなかったというところでしょうか。院長は患者さんにはニコニコしているので、クリニックそのものの評判は悪くありません。しかし、仕事や私生活のストレスを看護師にぶつけてくるので、ターゲットとなった看護師はたまりません。表裏がある性格なので、気に入っている看護師にはほとんど当たりませんし、言い方も優しいです。

しかし、気に入らない看護師には、時間があると、あらを探して文句を言ってきます。私自身、気が強く、正義感がある方なので、そういった性格に我慢ができなくて、すぐに辞めてしまいました。

それから再度就活を行い、総合病院の外来に内定をもらうことができました。転職目的の1つだった「自分自身の時間を作ること」はクリニック勤務ほどにはできないかもしれません。しかし、家事と子育ての両立は十分に可能です。子供も大きくなってきたので、週末には意外と私自身の時間が持てるかもしれない…と気持ちを切り替えることにしたのです。

ところが、以前に働いていた派遣会社に別のクリニックの求人が出ていることを見つけました。電車で通えない距離ではありません。クリニックよりも病院の方が経営がしっかりしていそうですし、トラブルが少ない気はしましたが、もう一度クリニックにチャレンジしてみることにしました。

2.前の医院を退職してから、新しい医院に転職するまでの流れ

入社したクリニックの院長と思いのほかソリが合わず、2ヶ月足らずで再び、バタバタと転職活動をした経緯をお話します。

STEP1:院長とケンカをして退職する

気に入っているスタッフとそうでないスタッフに対する態度の差が激しすぎると感じたときに、きっぱりその思いを伝えました。特に、動揺する様子でもなく、『私のクリニックだから私の勝手だろう』というような意味のことを言われました。『それでは私は働けません…』と、そのまま退職の意向を伝えました。

STEP2:再就職先を探す

新聞の折り込み広告で総合病院外来の仕事の募集を見つけました。たまに当直はあるようですが、ほとんどが日勤ですから、家事や子育ての両立が可能です。すぐに連絡をして、面接を経て内定をいただきました。履歴書には辞めたクリニックについては何も書かずにいました。2ヶ月足らずでしたし、誤解をされることを避けたかったからです。

STEP3:別のクリニックの求人を知る

内定をいただいた病院外来に就職をする予定でしたが、以前に派遣で働いていたことのある会社で近所のクリニックの求人があることを知りました。循環器外科です。循環器で働いた経験はありませんが、救急外来に勤めていたことがあるので、何とかなるだろうと思いました。連絡をしてもらうと、面接になり、そのまま採用してもらえることになりました。

STEP4:病院に断りの電話を入れる

看護師としてのキャリアを考えると、病院外来で働いている方が将来的に有利でしょう。しかし私はすでに50歳に近い年齢で、キャリアを追求する歳でもありません。むしろ私生活を楽しみたい気持ちが強くありました。ずいぶんと迷いましたが、結局、病院には断りの電話を入れました。

3.転職してみて感じたこと

クリニックは当たり外れが大きいと感じました。院長しだいで、大きく仕事環境が変わります。スタッフにとって働きやすいクリニックもあれば、その逆もあるわけです。初めて勤めたクリニックは私と相性の悪い院長でしたが、次に転職したところの院長は気さくな方で、誰にとっても仕事がしやすいところです。循環器についても質問をすると丁寧に教えてくれるので、仕事も覚えやすいです。

病院とクリニックを比較した場合、もちろん病院の方がキャリアアップを望む人には有利だと思います。クリニックでは勉強になるようなことはほとんどありません。でも、私は仕事よりもプライベートを優先したいと考えたので、クリニックを選んで満足しています。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

◎良かったこと(1):給料がアップした

クリニックによって給料には違いがあります。看護師を必要と思っているかどうかがここにも表れているような気がします。今、働いているクリニックは比較的に高めの給料だと思います。すでに長年働いているスタッフの話では、長く働くと給与のアップもあるという話なので、やる気につながります。

◎良かったこと(2):仕事環境が良くなった

働く者にとって仕事内容は気になるところですが、長い目で見ると、職場環境はもっと大事です。特に、人間関係がよくないと、ストレスがたまり、心身ともにダメージを受けます。転職先のクリニックは院長だけでなく、スタッフの人も良い人ばかりで働きやすいです。受付のスタッフがたまにイライラしていると感じますが、そのようなときは、お互いに声をかけ、助け合って乗り切っています。

◎良かったこと(3):休日が増えた

土曜日に働きたいというスタッフがいるので、私は週末にお休みをいただいています。木曜日の診察もないので、週休3日あります。木曜日はまる一日、自分の時間に使えるのが嬉しいです。平日も診察の合間に家事をすることができるので、生活にずいぶんと余裕ができました。

△悪かったこと(1):通勤時間が増えた

前職の自転車で通えるクリニックはやはり便利でした。今のクリニックも近くではありますが、自転車では少し遠いので、電車に乗らなければいけません。車で通えるとありがたいのですが、駐車場は患者さん専用のため、車通勤はできません。

△悪かったこと(2):キャリアアップにつながらない

クリニックで勉強になることはほとんどありません。将来的に看護師として何か目的があるのなら、あまりクリニックはおすすめできないです。クリニックによっては、サイトに力を入れていたり、本を出版したりするような医師もいるので、そのようなクリニックで働くと、違う意味での勉強になるかもしれません。

5.私生活をもっと楽しみたいならクリニックはおすすめ

クリニックは仕事と家庭、そして自分自身の時間が作れるという点でとても魅力的です。私自身、転職をして自分に使える時間がとても増えました。家事や子育ての手抜をすることなく、両立をしながら自分の時間が増やせます。

ただし、クリニックは院長次第で職場環境が良くも悪くもなります。だからといって、事前に働きやすさを量る手立てはありません。なかなか面接だけでは働きやすいクリニックかどうかを見抜くのは難しいと思います。幸いクリニックの求人は比較的に多くあるので、もし院長と合わなければ、すぐに辞めて次を見つける!という気持ちで転職をしてみても良いのではないでしょうか。


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