【看護師のリアル転職体験談 50】総合病院内科看護師から企業看護師へ

1.初めての転職で大きく視野が広がる

看護学校を卒業して初めて勤めた病院が総合病院でした。最初は外科で働いていましたが、4年間勤務したのちに内科に異動し、それから2年間、合計6年間同じ病院で看護師として働きました。大変だったのは、仕事を覚えることでした。

教科書通りでないこともたくさんありますし、教えてもらった通りにしていて、違う先輩からダメ出しをされることも少なくありません。同じことをしていても、新人だと怒られて、経験の長い看護師には何も言わないという理不尽さもよく感じました。

そういった風当たりのきつさは2年目になると、先輩ナースたちの目が1年目に向かうので、少し楽になります。3年目になると、仕事にも自信がつき始めるので、やっと看護師の仲間入りができたような気がしたものです。しかし、そうなると、違う仕事が回ってきます。仕事は要領よくこなせるようになっても、忙しさは同じか、それ以上と、仕事時間はあまり変わりません。

他の病院はどうなっているのだろう?と漠然と考えることはありましたが、看護学校で同期の友人も職場の不満を漏らすことが多かったので、どこも一緒なのかと思っていました。そんなときに、内科に異動することになりました。

もともと、異動の希望は出していました。一生、この病院で勤めることは考えていなかったので、できるだけいろいろな科を経験しておきたかったのです。将来は病院でなく、夜勤のない看護師の仕事をしたいと思っていました。できれば給料が高く待遇が良いというイメージのある企業看護師として働きたいと考えていたのです。そのため、異動の希望は内科にしていました。外科と内科を経験することができて幸運だと思っています。

異動後、患者さんの違いに少し戸惑いました。外科では比較的に〇と×がはっきりしていることが多いせいでしょうか、患者さん自身も明るい印象の人が多く、仕事がやりやすいと感じました。外科では段階的に目標を持つことができ、モチベーションを保ちやすいのかもしれません。一方で、内科は内服薬に効果がないと、この世の終わりみたいに捉えてしまう患者さんがいて、そういう患者さんとの対応は大変だと感じました。内科的に問題を抱えているから入院しているわけですが、精神的なサポートを必要とする人も多い印象でした。

それ以上に大変だったのが人間関係です。師長をはじめとして気の強い看護師が多く、看護師の間で対立することが少なくなかったからです。周りに気を使いながら仕事をするのは、精神的にも負担が大きいと感じました。気の強い看護師ばかりと仕事が一緒になる日は最悪です。もう少し内科を勉強してから転職するつもりでしたが、時期を早めて転職することにしたのです。

2.前の病院を退職してから、企業に転職するまでの流れ

STEP1:転職エージェントに登録

まずは、看護師専門の転職エージェントに登録しました。登録したのは企業看護師として働く事を視野に入れたときなので、転職したタイミングよりもかなり前でした。登録時には自分の希望をしっかり伝えることが大切です。私は転職したい時期までにかなり時間的に余裕があったので、企業看護師に絞ってお願いをしていました。住んでいたのが大阪ということもあって、企業看護師の募集はそこそこあると思っていました。ただ、応募する看護師の数も少なくないでしょうから、根気よく探すつもりでいました。もし、見つけられないようなら、別の道を探すことも視野にいれていました。

STEP2:求人に応募し面接

予定よりも少し早めて実際に企業への求人にエージェント経由で応募をしました。書類選考に合格したら、簡単な筆記テストをすることになりました。常識問題のようなテストでした。無事に筆記テストもクリアをして、面接となりました。集団面接のあとに、個人面接があり、その後採用が決定しました。無事に決まったのはないかと外科の両方の経験があったことや、事前に対策を進めていたことが良かったと思います。

STEP3:現職の上司に辞職の意を伝える

気の強い看護師長でしたから、嫌味を言われることは覚悟していましたが、意外にも気持ちよく理解をしてもらいました。師長自身が子育てと仕事の両立で苦しんだ話や師長自身の転職の話などをしてくれて、意外な面を知ることになりました。少し複雑な思いではありましたが、希望通りに退職をすることができ、問題なく転職にいたりました。

3.転職してみて感じたこと

実は元々企業看護師を目指していたわけではなく、看護師として働き始め、結婚を前提で付き合っている男性が現れてから考えるようになりました。独身なら病院でそのまま勤めていたかもしれません。結婚をして子供ができたら3交代勤務は無理だと思ったのです。できるだけ給料は落とさずに待遇の良いところで働くには企業看護師だという結論に至ったわけです。

転職時にはエージェントを利用しました。転職エージェントではネットや一般の求人情報には載っていないものも取り扱っていると聞いていたからです。実際にたくさんの情報をもっていたと思います。求人情報だけではありません。面接に対する対策やアドバイスも的確にしてもらえました。私自身もかなり前から企業看護師を視野に入れていたので、時間のあるときには自分に足りない分野の勉強をしていました。

無事に転職してからは、毎日が有意義に過ごせています。これまでどこの職場も同じだと諦めていたことも、当たり前ではないことに気がつかされました。それだけでも転職して良かったと心から思えます。違う職場を経験することで、気がつかされることはたくさんあると思います。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

今回は思い通りの転職ができ、転職先にも恵まれたので、転職してみて良かったことが多い結果となりました。

◎良かったこと(1):人間関係がよくなった

企業には多くの人が働いていますが、私の属する部署には看護師は私を含めて2人しかいません。その相棒ともいえる看護師さんとの相性が悪いとどうしよう…とかなり緊張しましたが、とても温かい人であることがわかり安心しました。毎日、気持ちよく仕事ができ、ときには仕事が終わって一緒に食事をすることもあるほどです。

◎良かったこと(2):仕事の環境がよくなった

きちんと残業代が出たり、年休を利用することができたりします。本来なら当たり前のことですが、職場の雰囲気では残業をつけることが難しい状況にある人もいると思います。小さいことかもしれませんが、仕事に対する姿勢も変わってきます。また、夜勤がなくなり、思った以上に体調がよくなりました。

◎良かったこと(3):休日が増えた

病院の看護師のように土日の出勤がありません。サラリーマンの夫と休みの予定を合わせたりする必要がなくなりました。帰省するのも簡単ですし、長期の休暇も一緒に過ごすことができます。これから、子供が産まれても、仕事と家族の両方を大切にできるのが嬉しいです。

△悪かったこと:期待ほどに給料はよくなかった

インターネットで自分なりにリサーチしていた企業看護師の給料には届きませんでした。今は夫と2人分の給料が入ってきますが、産休や育休の取得時には収入が減るので、貯金をしておく必要がありそうです。

5.自分の人生はできるだけ早くに設計を!

人生は計画通りにいかないことなんてたくさんあると思います。結婚するかどうかなんて自分だけで決められることではありませんし、子供が授かるかも事前には絶対にわかりません。でも、考えられる状況はできるだけ考えて、それなりの準備をしておくと、余裕がうまれます。

私は結婚が視野に入ってから企業看護師になることを考え始めました。その道のりのために異動願いを提出し、できるだけ役に立ちそうな経験を積むことにしたのです。転職エージェントには、いつ求人をもらっても対応ができるという時点で登録し、それもじっくり腰を据えて転職活動をしています。私の場合、大きなトラブルがなく、運も良かったとは思いますが、転職を成功させるには、できるだけ早い時期から行動することが大事だと思います。


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