【看護師のリアル転職体験談 44】整形外科専門病院から、総合病院の整形外科病棟へ

1.職場での人間関係に疲れ、地元へ帰るために転職

私は新卒で配属された整形外科看護に大きなやりがいを感じており、それからずっと整形外科で働いています。前回の転職理由も「整形外科以外の部署への異動を打診されたため、整形外科に専念できる環境で働きたい」だったほど、整形外科以外で働く自分が想像できません。

しかし、無事に希望通り新たな職場で整形外科看護師として働いていたのですが、月日が経つ毎に、その職場での人間関係の悪さに疲れを感じるようになりました。皆さん、整形外科での勤務を希望してこの病院に入職された方ばかりなので、基本的に異動がありません。

そのため、一度人間関係がこじれてしまうと、どちらかが辞めない限り、その悪い雰囲気がずっと残ってしまうのです。それ以外での不満はなかったため、我慢していましたが、毎日続く言い争いを聞くのが嫌になったこと、そして実家の祖母が在宅介護を受けることになったこともきっかけとなり、「もう、我慢しなくていいや」と、転職することを決めました。

2.前の病院を退職してから、新しい病院に転職するまでの流れ

「もう辞めよう」と決めた瞬間、私は胸のつかえがすっととれたことに気がつきました。それほど、今の職場へ抱えていた精神的ストレスは大きかったのだなと、自分のことなのに驚いてしまいました。「このチャンスを逃しちゃダメだ」と思った私は、早速その日から、転職活動を始めました。

STEP1:地元に強い転職サイトを探す

実家の在宅介護を手伝うことも考えると、やはり地元で仕事を探すのが一番です。それと同時に、整形外科看護は今後もやりたいと思っていたので、まずは「地元に強い転職サイトを探すこと」から、私の転職活動は始まりました。

私の地元はかなりの田舎なので、全国に対応している転職サイトでも、実際には一件も扱っていないという寂しいケースも珍しくありません…。
そのため、まずは自分の地元でも複数の求人案件を扱っている転職サイトを検索しました。そして、実際に地元の隣町に事業所を構えていた某転職サイトを見つけ出し、すぐに登録をしました。

STEP2:師長さんから「羨ましい」というまさかの一言が

転職サイトで自分の転職先を探してもらっている間に、私はそれまでの職場へ退職すると伝えました。師長さんは残念だと言ってくれましたが、引き留めはしませんでした。

それどころか、「あなたは辞められて羨ましいわ。私は役職についちゃった手前、なかなか辞められなくて。人間関係さえ良くなれば、もっと長く務めてくれると思うんだけど、あの状況だから、仕方ないわね」と言ってきたんです。

人間関係を円滑にすることも師長の仕事の一つだと思うのですが、この人が師長だったからこそ、今の病棟の雰囲気が作られてしまっているのだなと、納得してしまいました。そして無事に部長からも、正式に退職のお許しをもらうことができました。

STEP3:専門病院か、それとも総合病院の整形外科病棟か

転職サイトから連絡があり、整形外科の専門病院と、総合病院の整形外科病棟の2つを勧められました。早速腰痛持ちで整形外科へ通院している母へ相談したところ、「専門病院はとても忙しそうだし、怖い看護師さんが多かったから、あまりオススメしない」と、患者目線でありながらかなり的確な情報をくれました。

一方、もう一つの病院については、友人の親御さんから「実際に骨折で入院したことあるけれど、看護師さんたちはみんな優しかったし、ステーションでもみんな笑顔で仕事をしていたから、〇〇ちゃん(私)にもぴったりだと思うよ!」と言ってもらえました。

これらの情報を元に、再度転職サイトへ相談すると、「確かに、専門病院よりも総合病院の方が退職率も低いですし、転職後の満足度も高いので、僕も総合病院をオススメします」との回答でした。そこで、総合病院を第一候補として、とりあえず2カ所とも見学することにしてみました。

STEP4:実際に見ることで、より総合病院への思いを強くする

専門病院への思いを捨てきれなかった理由。それはやはり、専門病院ということで、整形外科についてより多くの症例を学ぶことができると思ったからです。しかし実際に見学してみると、やはり母や担当の方から言われていた通り、どの職員もとても忙しそうに走り回っており、病院全体の雰囲気も良いとは思えませんでした。

一方、総合病院の整形外科病棟は、老若男女幅広い年齢層の方が入院されており、看護師さんはどなたも看護助手の方と一緒に、明るく笑顔でお仕事をされていました。何より、まだ見学に来ただけの私に対して「ここへ就職希望なの?ぜひおいでよ!待ってるね!」と病棟師長さんが明るく声をかけてくださったんです。

これまでの師長と180度タイプの違う、明るい師長さんに惹かれた私は、ぜひこの病院で働きたいと伝えました。そして面接を経て、無事にその病院から採用通知をいただきました。

STEP5:出勤最終日に受けた、まさかの謝罪

出勤最終日、最悪な雰囲気を作り出している看護師から、声をかけられました。

「ごめんね、私のせいで。」というのです。

驚いていると、続いてその方は「私も、この雰囲気をどうにかしたいとは思っている。でも、どうしていいのかわからない。」というのです。その方はシングルマザーで3人のお子さんがいらっしゃることから、転職することもできず、毎日苦しんでいるようでした。

「どんな人でも、根から悪い人っていないのかもしれないな」そんなことを思いながら、私はそれまでの職場に別れを告げ、新しい職場での生活をスタートさせました。

3.転職してみて感じたこと

看護師は、むやみやたらに転職するものじゃない、という方や、どんなに辛い状況であっても、1カ所の病院へ勤務し続けることは大切だ、という方もいます。でも、私は今回の転職を通じて、人間関係など、自分一人じゃどうしようもない問題が出て、その問題のせいで精神的に疲れてしまうくらいならば、思い切って転職し、環境を変えることも大切だと感じました。

今の職場では、後でもお話しますが、人間関係がとても良いので、これまで感じていた精神的なストレスから解放され、とても楽しく毎日を過ごすことができています。多少の心配ごとはありますが、思い切って環境を変える大切さを痛感しています。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

今回の転職を通じて良かったこと、悪かったことは以下のようなことだと思います。

◎良かったこと(1):人間関係が良い!

なんといっても、やはり人間関係が良いというのが一番です。看護師同士はもちろんのこと、看護助手さんたちとも月に1回は食事会が開催されているくらい、仲が良いんです。仕事についても相談しやすい環境なので、仕事もスムーズに行うことができます。看護師の職場において、人間関係の重要性を痛感しています。

◎良かったこと(2):希望通り、整形外科へ配属してもらえた

総合病院へ勤務するにあたって心配だったのが、「本当に整形外科へ配属してもらえるか」ということです。ネット上には「面接時は配属してくれるっていっていたのに、実際に就職するときになって産休補充のために他の部署へ回された」という方も少なくないため、勤務初日はかなりドキドキしました。

結果として希望通り整形外科へ配属してもらえただけでなく、今の病院では基本的に自ら希望を出さない限り、異動はないとのことだったので、安心して勤務しています。

△悪かったこと:残業が多い

この病院へ転職してきて唯一悪いこと。それは残業が多く、通勤時間も長いために体力的にかなりハード、ということです。連日1時間の残業で済めば御の字で、ひどいときだと3時間以上残業することもあることに加え、自宅から職場まで車で片道40分かかるので、かなりきついです。

人間関係の良さから、なんとか残業も乗り切っていますが、今後年を重ねる中、この仕事を続けることができるか、心配です。

5.職場の雰囲気が変わるだけで、働きやすさはここまで違う!

前の職場の人間関係が嫌になり転職しましたが、今改めて思うのは、職場の雰囲気の大切さです。今の職場では、職員全体で仕事をするために一丸となっており、俗に言う嫌な人が一人もいません。

プライベートでちょっと落ち込むことがあったら、周囲の方が「どうしたの?元気ないじゃん」と気軽に声をかけてくれますし、いつでもみんな笑顔で明るく仕事をしているので、私も頑張らなくちゃ、と思えます。これはこれまでの職場では経験できなかったことです。職場の雰囲気は我慢するだけでは何も解決しません。人間関係に悩んでいる人は、私のように思い切って転職してしまうというのも、一つの方法だと思いますよ。


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