【看護師のリアル転職体験談 39】大学病院の老年精神科から、別の大学病院への転職

1.先輩との人間関係に嫌気がさして、転職を決意

新卒時に入職したのは、通っていた大学の附属病院でした。周囲もほぼ全員附属病院へ就職していたので、私も同じ流れでなんとなく就職してしまったのですが、そこで私を待っていたのは今時、体育会系の部活でもありえないと思ってしまうような、厳しい上下関係でした。

実習の時には笑顔で接してくれていた先輩が、就職した途端、鬼のような形相となり、新人の私たちは毎日のように怒られ続けていました。看護師として経験を積むことでそういったこともなくなるだろうと思っていたのですが、30代となった今でもその上下関係は変わらないということに嫌気がさしてしまい、ついに私は転職することを決めました。

2.前の病院を退職してから、新しい病院に転職するまでの流れ

転職を決意した時、私には不思議と希望しかありませんでした。「これで先輩たちと離れることができる」という喜びがあったからかもしれません。

しかし実際に転職活動をするというのはとても大変なことであり、それから3ヶ月に渡り、とても大変な日々が私を待ち受けていたのです。

STEP1:まずは合同説明会へ行ってみる

私は進学と同時に地元の福島から上京しており、それからずっと東京に住んでいます。都会の良いところは、田舎とは違って合同説明会などが多く行われていること。早速私は休み希望を合同説明会に合わせ、様々な説明会へ参加しました。

そして説明会で良い印象をもった病院をいくつかピックアップし、それらの病院の求人情報をインターネットで調べました。

STEP2:看護師の口コミサイトを活用

合同説明会で印象が良かったといっても、それは事務の方や看護部長だけの印象であり、実際に病院そのものの雰囲気が良いとは限りません。一方で、実際に働いている方々からの情報はなかなか表面上には浮かび上がってきません。そこで活用したのが、看護師の職場に対する口コミサイトです。

自分の働いていた病院を登録した上で、印象の良かった病院の口コミをチェックしてみると、合同説明会ではわからなかった、本当の病院の印象が見えてきます。こうして私はそういったサイトを活用しながら、最終的な転職候補を3件にまで絞りました。

STEP3:直接見学して、1件に絞りきる

合同説明会や口コミサイトを利用して、転職候補を3件に絞った私が最後に行ったこと。それは、実際に見学に行ってみて、肌で病院の雰囲気を感じ取ることです。私が行う見学方法、それは病院の食堂、食堂がなければ休憩室でご飯を食べるということです。

3件とも直接行ってみると、1件目は看護師さんが皆さん小走りで仕事をしており、「多忙すぎて心身ともに疲れてしまいそうだ」と感じました。2件目はたまたまそばを通った院長先生のあまりの気迫、そして食堂のおばちゃんに対して偉そうな口調だったことから、「看護師は自分よりも下だと思っている医師が多いのかな」と感じました。

一方、3件目に見学した病院は看護師さんが小走りであることもなく、医師も患者さんと目を合わせてしっかりお話されているのがとても印象的でした。この印象をきっかけとして、私は転職先を3件目に見学した病院に絞ることができました。

STEP4:まさかの圧迫面接にも負けず、無事に内定をもらう

3件目に見学した病院へ履歴書など資料を送ると、すぐに折り返し面接日時の調整をしてくださいました。以前活用した口コミサイトで得た情報を元に面接対策をして当日に望みましたが、行われたのは全く情報になかった圧迫面接!

「先輩との上下関係なんて、どこの病院でもあるよ?」「そんな理由で転職して、本当にうちの病院で働き続けられるの?」など、少し泣きそうになってしまった場面もありましたが、それでも自分がなぜこの病院を選んだのかをしっかり伝えることができ、無事に内定をいただくことができました。

STEP5:退職すると伝えた後、先輩たちの態度がさらに悪化・・・

内定をいただいた後、私は師長へ初めて退職の意思を伝えました。以前病院を辞めた人が、転職活動する前に退職の意志を伝えてしまい、それ以降先輩たちからあることないことたくさん言われてしまっている現場を見ていたので、あえて内定をいただいた後に師長へ退職の意思を伝えよう、と心に決めていました。

案の定、退職すると伝えてからは先輩たちから連日のように呼び出しを受け、「私たちが育ててあげたのに、恩知らず」など言われましたが、新たな転職先を決めていた私は、どんなことにも動じませんでした。こうして私はさっぱりした気分で前の職場を退職し、新たな職場での生活を始めることができました。

3.転職してみて感じたこと

今回の転職で感じたのは、「病院によって雰囲気はここまで違うんだ」ということです。
これまでの病棟ではとにかく先輩が絶対的な存在で、先輩の言う通りに毎日仕事をすることが求められました。しかし今の病院では、新人も先輩も、一人の看護師として尊重されており、みんなが意見を出し合って、患者さんによりよい看護を提供できるよう、日々頑張っています。

以前の病院では、まさに先輩看護師が中心でしたが、今の職場は患者さんが中心の看護を行えていることに、看護師としてのやりがいを日々感じています。あのとき転職して良かったと、ずっと思っています。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

今回の転職を通じて良かったこと、悪かったことは以下のようなことだと思います。

◎良かったこと(1):人間関係がとても良い

この転職で一番良かったのが、とにかく人間関係が良いことです。新人看護師さんからママナース、闘病中のナースから超ベテラン看護師さんまで、老若男女の看護師たちが一つのチームを作り、日々患者さんへ最適な看護とは何かを考えながら仕事ができているということが、とても嬉しいです。

「お互い様」という意識をみんなが持っているので、体調不良の時はもちろんのこと、家族の看病などがあれば「気にしないで、ゆっくり休んで」と言い合える人間関係は本当に素敵だと思います。

◎良かったこと(2):お給料や福利厚生の水準を下げずに済んだ

今回の転職では、大学病院から違う系列の大学病院への転職でした。そのため、結果としてお給料や福利厚生の水準を下げずに済んだということも、今回の転職で良かった点だと思っています。

大学病院の魅力はやはりお給料や福利厚生の水準が良いという点です。今の職場でも徒歩圏内に大きな規模の学校図書館が併設されており、疑問に思ったことや調べたいことがあった時、気軽に立ち寄ることができるので、日々活用しています。

△悪かったこと(1):希望していた救急へ配属されなかった

私は認知症看護に興味があったため、認知症を含む老年精神科に勤務していました。今の病院にも老年精神科があったため、そこを希望していましたが、実際に配属されたのは皮膚科・形成外科の混合病棟であり、全く希望とは違いました。

配属先を初めて聞いた時はがっかりしてしまいましたが、配属されてみると、これまで知らなかった専門的な知識を身につけることができた他、老年に多い皮膚疾患についても多く知ることができたので、結果的に看護師としてより成長できる機会をいただけたと今は感じています。

5.自分で直接調べたからこそ、今の満足感がある

今、看護師の転職にはたくさんのサービスがあります。しかし実際にそういったサービスを使って転職した知り合いの中には、「転職した後で話と違う点が多々あった」と答える人が多いという印象があります。

今回、私が転職するにあたっては、こういった後悔がないように、あえて自分一人でたくさん調べあげました。そして今、私は自分が選んだ転職先に満足しています。便利なサービスを使うとしても、やはり自分である程度調べるということが大切です。ぜひサービスに頼りすぎず、自分で満足できる転職をしていただけたらと思います。


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