【看護師のリアル転職体験談 37】一般病院の整形外科病棟から、療養型の内科病棟へ

1.奨学金返済期間が終わり、外の病院を見てみたくなった

私は一番下の子が中学校へ上がるタイミングで看護学校に入学しました。自分の学費を家計の負担にしたくないという思いから、全額奨学金でまかなえる学校を選び、看護師になってからも奨学金返済期間はそのまま附属病院へ就職しました。

返済期間とされていた3年を過ぎた時、外部から就職してきた子のように、「私ももっとここ以外の病院を見てみたい」という思いに駆られるようになりました。一番下の子もすでに大学生になっていることから、自分のやりたいことをやってみたいと思い、思い切って転職を決意しました。

2.前の病院を退職してから、新しい病院に転職するまでの流れ

前の病院では、私のように奨学金返済期間である3年を過ぎてから転職を希望する人の割合はとても高いそうです。そのため、病院側は少しでも多くの人材流出を防ごうと、あの手この手で説得を試みてきたのです。

STEP1:「40代半ばで雇ってくれるところなんてないわよ」

家族の承諾を得た上で、私は早速師長へ転職することを伝えました。すると師長から「40代半ばで看護師歴3年しかないあなたをやとってくれる職場なんてないわよ。何夢みたいなことを言っているの。もう少し、年齢について考えたら?」と言われてしまいました。

確かに、長男からは「転職したいっていっても、その年齢で正社員採用してくれる職場なんてあるの?」と言われていたので、不安な部分ではありました。
しかし看護師はまだまだ売り手市場だ、ということも聞いたことがありました。

ですから、「探さないとわかりません」と伝えると、「じゃあ、転職先が決まったらまた教えてね。どうせ決まらないと思うけどね」と言われました。「絶対に見つけてやる」そう強く思いました。

STEP2:ハローワークで検索してみたら、意外な結果に!

次の休日、私は早速近隣のハローワークで仕事を探しました。ハローワークの職員から検索方法を教えてもらい、見よう見まねで自分の希望を入力し、検索してみると、すでに数件ヒットするではありませんか!ハローワークの職員曰く、「看護師資格があれば、求人はたくさんありますよ」とのことでした。

師長の言葉を思い出しながら、私は条件にあう求人をいくつかピックアップし、自宅へ持ち帰りました。そして家族にも求人情報を調べてもらい、最終的に3件の求人へ応募することにしました。

STEP3:1ヶ月で3件の面接、そのすべてで採用通知をいただく

転職活動を初めて1ヶ月。私は休日の度に1件ずつ面接を入れていたので、心身ともにかなり大変な日々を過ごしました。しかし不思議と、疲れるということはなく、これから始まるであろう新しい生活に胸を高鳴らせていました。

3件の面接はどれも「なぜ看護師になろうと思ったのか」ということの他は、採用時の条件等の確認をするくらいで、特に答えに困るような質問はなく、終始穏やかな雰囲気の中、行われました。

そして無事に数日後、3件とも採用通知をいただくことができました。子供たちはまさか3件すべてで採用通知をいただけるとは思っていなかったようで驚いていましたが、最終的には一番最初に受けた、療養型の病院へ転職することを決めました。

STEP4:他の2件へ採用を断るのが精神的にとても辛い

転職先を決めた私に待っていたのは、他の2件へ採用を断る連絡を入れなくてはいけないことでした。2件のうち1件は出勤日を調整するためにいただいた電話でお伝えしました。

すると「え、他の病院も受けていたんですか?なぜそれを面接時に伝えてくださらなかったのですか?」と少し怒ったような口調で言われてしまいました。もう1件はこちらから直接辞退の連絡をしたのですが、事務的にあっさりと「わかりました。またの機会があればよろしくお願いいたします」と言われてすぐに電話を切られました。

看護師はどこも人手不足ということがわかっていただけに、このような断りの連絡をするのはとても気が引けました。

STEP5:転職先が見つかったことに驚いた師長

無事に転職先が決まった私は、改めて師長へ退職の意向を伝えました。師長は「本当に転職先が見つかったの?あなたのような看護師でも??」と目を丸くしていましたが、「決まってしまったのなら、仕方ないわね」と退職を受け入れてくださいました。

師長も私のように社会人になってから看護師になったそうなのですが、実は奨学金返済期間が終わった後、一度は転職したいと考えていたそうなのです。

しかし、当時の師長から「あなたの年齢で雇ってくれる病院はどこにもない」と言われ、そのまま今までずっとこの病院に勤務しているという過去があったからこそ、私にも同じことを伝えていたそうなのです。

「私も転職してみたかったな。外の病院はどんな感じだったか、退職後もちょこちょこ連絡してね」そう笑顔で言っていただけた時は、とても嬉しかったですし、今でもその師長とは交流があります。こうして私は新しい環境へ転職しました。

3.転職してみて感じたこと

今回の転職において、私はとにかく自分の希望に一番近い職場を探しました。しかしハローワークの職員から「すべて自分の希望に合う職場はありません。大切なのは、どこで妥協するかです。」と言っていただき、目が覚めたような思いがしました。

私の希望としては、以前のようにバタバタと忙しい環境ではなく、患者さん一人ひとりと向き合えるような環境でした。そのため、それを一番に叶えられることを条件に職場を探し、他の条件も一番近い職場への就職を決めました。

看護師の転職先はたくさんありますが、ハローワークの方がおっしゃっていたように、「どこで妥協するか」が大切なのかな、と感じました。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

今回の転職を通じて良かったこと、悪かったことは以下のようなことだと思います。

◎良かったこと:プライベートな時間をもてた

前の職場は整形外科のため、緊急入院や緊急オペが大変多く、定時に帰るなんて夢のまた夢でした。しかし今の職場は療養型ということで急変があったとき以外はほぼ定時に帰ることができます。

そのため、仕事帰りに習い事や友達と会う予定を入れることができるようになり、プライベートを充実させられるようになりました。これは今回の転職で一番私が満足している点です。

△悪かったこと(1):職場にいる期間だけが評価される

今の職場は昔から地域にある療養型病院であり、職場にいる期間がそのまま給料や役職等に反映される、いわゆる完全な年功序列です。そのため、私よりも明らかに仕事ができず、ドジばかりしているような経験5年目の方であっても、私より良い条件および良い役職で働いていることに、失礼ながら納得できません。

これから私も働けば働くほど評価がアップしていくとよいのですが、ここ数年は経営が傾きつつあるとの情報もあったので、どうなるか少し不安です。

△悪かったこと(2):療養型=患者さんと向き合える、ではなかった

療養型へ転職した一番の理由、それは「患者さん一人ひとりともっと向き合いたい」という思いからでした。しかし実際に就職してみると、看護師の人数が少ないため、毎日ルーチン的な業務に追われており、とてもじゃないですが患者さん一人ひとりとゆったり過ごすなんていう余裕はありません。

むしろ、どんなときも「定時までに仕事を終わらせる」ことを最優先しているため、必要だと思うケアも後回しにしてしまうことがあります。この部分は転職活動をしている時に気づかなかった点であり、これから療養型病院へ転職したいと考えている看護師さんには、ぜひ療養型の本当の姿を知ってもらってから転職してもらいたいです。

5.精神的負担を減らすという意味で、転職サイトの活用がオススメ

今回の転職において、一番心が痛かったのが先ほどもお話ししたように、「辞退の連絡」でした。

看護師の転職サイトを利用すれば、こういった辞退の連絡も代わりに行っていただけるそうなので、もしこれから転職を検討されているのならば、こういったサービスを利用したほうが、精神的な負担なく転職できるのではないかな、と思いました。

看護師はまだまだ売り手市場です。私のような人でも転職できたので、ぜひ皆さんも諦めず、今よりもよりよい職場で働けることを祈っています!


この記事につけられたタグ

ナース転職求人を知りたい方

こちらの記事もおすすめ