【看護師のリアル転職体験談 30】施設看護師からクリニック看護師へ

1.もう看護師はたくさん?!

とにかく疲れました。いくつかの病院を経験しましたが、満足のいくところは1つもなかったです。もともと普通のOLとして働いていたのですが、結婚退職をしたのちに、やはり手に職があった方が良いと看護師を目指したのが、看護師の道への始まりです。それから転職は3回経験しています。

最初は看護学校で実習に行った総合病院に勤めていました。いわゆるお礼奉公です。意地の悪い先輩ナースと一緒に夜勤をしなければならない日は苦痛で仕方なかったです。でも、お礼奉公が終わるまでは、歯を食いしばって我慢しました。

そのうちに看護業務にも慣れ、人事異動があったりして、結局10年以上も働いていました。子供が2人いますが、夫の両親と同居しているので、夜勤は問題なくこなすことができました。そういった意味では恵まれた環境にあったのかもしれません。

しかし、40歳を過ぎたころから私自身に健康問題が出てきたのです。夜勤をすると決まって健康を損ねてしまうので、自宅近くで夜勤をしなくてすむ施設に転職をしました。しかし、そこではサービス残業が当たり前でした。夜勤はないのですが、日勤後に残業をしていると、結構な勤務時間になるものです。しかもお金が出ない…ではやる気もなくなってしまいます。

体調が上向きになっている感じでもなかったので、勤務時間が少なくてすむ、自宅近くのクリニックへ2度目の転職をしました。ずいぶんと給料が減りましたが、健康には変えられません。本来ならそのクリニックで働けるまで働くつもりでいました。しかし、今度は人間関係でうまくいきませんでした。医師とその奥さんであり看護師でもある人が非常に細かい人でした。

時間が少しでもあると、看護業務には関係のない雑用を押し付けられます。それも当たり前のように命令されるので、とてもいい気分で働くことはできませんでした。次の職場を探していましたが、年齢に問題があるとか、夜勤をしてもらわないと困るとか、なかなか思うようには見つかりません。

結局、今は自宅近くのスーパーでパートをしています。さすがに給料は減りましたが、責任もないし、うるさいボスもいないので、とりあえずは、十分だと思っています。もう看護師として働くことはないかもしれません。自分に合った条件の求人があれば、職種を問わずに応募をしたいと思っています。

2.前の医院を退職してから、新しいパート先に転職するまでの流れ

現在はスーパーでパートをしていますので、前回勤務していたクリニックへの転職について振り返ってみました。

STEP1:転職先を探す

次の仕事が見つかる保証はありませんから、施設を辞める前に仕事を先に見つけようと思いました。特に、45歳を過ぎると年齢で断られることも少なくありません。私は、新聞折り込みの求人情報を見たり、インターネットで調べたり、求人雑誌を購入したりしました。

運よく、近所のクリニックで看護師の募集をしていることを知り、連絡をするとすぐに面接していただけることになったので、直接伺うことにしました。

STEP2:面接

クリニックでの面接は、形だけ行っているようなものでした。面接後、すぐに採用になりました。

面接時に「サービス残業が当たり前です!」「人間関係はあまり良くないです!」なんてことを言うはずがありませんので、どのようなクリニックか見極めることはできませんでした。しかし、できるだけ聞けることは質問をしておくと悔いが残らないかと思います。

STEP3:採用が決定したら、退職届を出す

採用が決まってから退職届を出したので、ほとんどブランクなく転職することができました。施設ではきつく引き留めに合うことはなく、あっさり退職届を受理してもらいました。

3.転職してみて感じたこと

100%満足のいく勤務先なんて存在しないのでしょうが、できるだけ自分に合ったところを年齢があがりすぎないうちに見つけておくのが良いのではないかと思います。転職をしたくても、50歳に近づくころから年齢で断られるケースが増えました。

また、個人差はあるでしょうが、40歳を過ぎると、体力がぐんと落ちてくるように感じたので、体力に自信のある人も、40歳ごろから衰えがくることを頭に入れておいた方が良いです。若いころは問題を感じなくても、夜勤がこたえるようになると思います。45歳を過ぎたころの更年期には、心身ともに落ち込みがちにもなりました。

クリニックでは仕事内容は総合病院に比べて楽になるぶん、給料は少ない傾向にあります。相性の良い医師や他のスタッフに恵まれると働きやすいかもしれませんが、相性が悪いと最悪です。

クリニックは昼休みが長いので、自宅近くで働くことができると、いいリズムで勤務ができます。私はそのつもりでリタイヤするまで働こう…と思っていましたが、人間関係が我慢できませんでした。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

◎良かったこと(1):自宅から近い

職場が自宅から近くて、仕事に通いやすいのが一番良かったことです。通勤が電車となると、洋服にも気を使わなければいけませんし、お化粧もばっちりしないといけない気がします。その点、自宅からすぐそこなので、しかもナース着に着替えることやマスクをすることを考えると、お化粧をしなくても、普段着でも気になりません。クリニックはお昼休みが長いのが嫌だという人が多いようですが、私は家に帰って休憩できるので、その点も気に入ってました。

◎良かったこと(2):プライベートの時間が増えた

義母がまだ元気で家事をやってくれるので、私は外に働きに出ることができます。子供も大きくなってきたので、一緒に遊びに出かけたりすることもなくなりました。そのような状況で、クリニックで働き始めたので、自分自身の時間がずいぶんと増えました。昼間の休みを利用して、スイミングに行ったり、ジムに通ったりしていました。

△悪かったこと(1):給料が減った

分かっていたことではありましたが、クリニックの仕事では、給料はずいぶんと少なくなりました。いくつかの職場を経験しましたが、給料と責任は比例しているように思います。クリニックは給料が安い分、責任も小さいですが、病院では重症の患者さんもいたりして、責任は大きくなります。

△悪かったこと(2):人間関係が悪くなった

給料が少なくなることは覚悟の上での転職でしたが、人間関係は考えていなかったです。若いころは新人いびり的なことをする先輩看護師に出会ったものですが、仕事を覚えるとともに、嫌な目に遭うこともなくなっていました。結局は仕事ができると文句を言う人は少なくなるものです。

ところが、クリニックでは看護技術はそれほど必要ありません。ただ、そのクリニックの医師の思う通りに動く人が喜ばれるのです。私は医師と相性が良くなかったため、最終的に退職するという結果になってしまいました。

5.お金が必要ないなら責任の少ない仕事で趣味を楽しむのもあり

病院での看護師の仕事は給料が良い分、夜勤や残業も多く、責任が重くのしかかります。夜勤や残業が多いのは年齢とともに心身にこたえるようになります。若いうちは、家のローンや子供の教育費など何かと出費があり、働かなければなりませんでした。しかし、子供が大きくなり、教育費がかからなくなると、何が何でも稼がなくては、ということはなくなります。身体のためにも、責任の少ない仕事に転職するのは一つの手です。

私はそうしてクリニックの看護師に目をつけました。休憩時間も取れるので、身体への負担は格段に少なくなりました。しかし、職場が狭いだけに、人間関係が大きく響きます。私の場合、雇い主である医師とその奥様である看護師との相性が悪かったので、うまくいきませんでした。結局、看護師とは関係のない仕事でパート勤務をしています。それも悪くないです。そろそろ自分をもっと大事にしてもいい年齢だと思っています。


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