【看護師のリアル転職体験談 25】障害者支援施設の看護師から別の障害者支援施設の看護師へ

1.人間関係に嫌気をさして転職へ

私は看護というより障害を抱えた人を援助する仕事に就きたくて、看護師免許を取得しました。看護師免許を取得したのちはずっと、障害者を支援する複合施設で働いてきました。尊敬する上司に恵まれたこともあり、同じ職場で20年以上も働いていました。

身体障害、精神障害、知的障害とさまざまな障害を抱えた人が集まる施設で、多くのことを勉強することができました。看護師としてはもちろんのこと、人間としても大きく成長できたのはよかったと思っています。自ら進んで就いた仕事ということもあり、仕事にもやりがいを感じていましたし、尊敬する上司をはじめ、いろいろなスタッフと協力しながら仕事ができていたと自負しています。

ところが、尊敬している上司の定年退職に伴い、職場に大きな異動がありました。それからです。職場の雰囲気がどんどん悪くなっていきました。新しく配属された上司というのが、いわゆる口は出すけど、手は出さないタイプの人間でした。自分の実績を上げたかったのでしょうか、さまざまな既存のシステムを変更し始めたのです。

効率を重視したやり方で、とても障害者の立場になって考えているとは思えません。そのようなことから、職場内に対立のようなものができてしまったのです。とても居心地の悪い職場に変わってしまいました。

それまでは、転職をするつもりは全くなく、一生この施設で働いていこうと思っていたので、転職することをとても迷いました。しかし、人間関係がうまくいかないというのは、とても働きにくく毎日が苦痛です。精神的にも追い詰められてしまいました。そんなときに、尊敬していた上司から連絡をいただきました。食事をしながら相談をしたところ、別の障害者施設を紹介していただくことになりました。

2.前の施設を退職してから、新しい施設に転職するまでの流れ

STEP1:新しい職場を紹介してもらう

職場の大規模な人事異動をきっかけに、人間関係に悩み始めました。そのことを定年退職した元上司に相談したところ、その上司の知り合いが働く別の施設を紹介してもらうことになりました。

STEP2:電話で転職先に連絡をする

まずは、紹介していただいた施設へ連絡しました。元上司が事前に連絡を入れてくれていたので、話はスムーズに進みました。まずは、施設を見学したいことを伝えると、快く承諾していただきました。

STEP3:施設の見学をする

事前に予約をした日時に訪問すると、担当の方が施設内を説明しながら見学をさせてくれました。実際に利用者が施設を利用している時間でしたので、利用者の様子も知ることができました。そして、簡単な面接を終えて、そのまま採用となりました。

STEP4:退職届の提出

働いている職場へ退職届けの提出をしました。勤務表が出たところだったので、その月をこなして退職ということで、私も施設も納得しました。その後、退職届を提出したことを転職先に連絡をしました。無職の時期は全くなく、スムーズに転職が行えました。

3.転職してみて感じたこと

病院勤務の経験がないので、病院がどうなっているかはよくわかりませんが、障害者や高齢者の施設では、多くのところで見学が可能になっていると思います。施設によっては実際に仕事の体験もできるところがあるそうです。施設に転職を考えているのであれば、絶対に利用した方がいいと思います。見学をするだけでも、施設の雰囲気や利用者の様子がよくわかりますし、見学をしながらいろいろなことを質問できます。実際に体験をしてみると、働いているスタッフの人間関係もある程度は感じ取れます。

私は見学だけでしたが、同様の仕事をしていることもあり、どのような流れで仕事をしているのか見ただけでだいたい理解できました。バタバタしている職場なのか、利用者と向き合える職場なのか、自分の希望と照らし合わすことができると思います。

私はスタッフが笑顔で働いているかを注意してみていました。自身が楽しく働けないのに、利用者が楽しいはずがありません。予想通り、職場の雰囲気は悪くなかったです。人間関係も良好なので、働きやすいと感じています。ただし、マネージメントは前の施設の方がしっかりしていたように感じます。事務職員の人たちも前の職場の方がにこやかで、親切でした。見学時にいろいろと質問することを考えておくと、より深い所まで知ることができると思います。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

◎良かったこと(1):人間関係の悩みが解消したこと

前の職場では、最終的には仕事に行くのが憂鬱になるぐらいに人間関係が最悪になっていました。そういったスタッフと一緒に仕事をする必要がなくなったという事実だけで、ずいぶんと気分が晴れました。新しい職場の人間関係は良好ですし、仕事もやりやすいので気に入っています。

◎良かったこと(2):通勤時間が短い

通勤時間にこだわったわけではないので、まったくの偶然なのですが、自宅により近いところに施設があることで、通勤時間が短くてすんでいます。通勤は意外に疲れるので、通勤時間が短くなったのは思いがけないメリットでした。朝の支度がゆっくりできるので、気分良く仕事に向かうことができます。

△悪かったこと(1):マネジメントや就業体制がよくない

マネジメントがあまり良くない印象があります。したがって、前の職場ではほとんどなかった残業があることは未だに慣れません。私自身の仕事の進め方に問題があるのであれば仕方が無いと思うのですが、仕事のシステム自体が時間内に仕事が終わるようにできていないのです。休日も前の職場に比べて少ないです。業務が効率よく進むようにできていないのと、単純に事務員ができることを看護スタッフにしわ寄せしている気がしています。

△悪かったこと(2):プライベートの時間が少なくなった

休日が減ったことと残業が増えたことで、プライベートの時間が少なくなりました。それだけ、家族に負担がかかっているので、申し訳なく思っています。小さい子どもはいないので、大きな問題ではありませんが、もう少し家族で過ごせる時間や自分自身の時間が持てたらいいなと感じています。

5.職場の人間関係を重視するなら見学がおすすめ

職場の待遇が良くなくても、先輩や同僚といった良いスタッフに恵まれていると、励ましながら頑張れるところがあります。反面、どれだけ待遇が良くても、給料が高くても、スタッフ同士の関係が悪いと、ストレスがたまってしまうものです。私自身、人間関係が最悪の職場で働き、いかに人間関係が仕事をする上で大切であるかを痛感しました。

転職をして職場を離れてしまえば、その人たちとは会わなくてすむので、半分の問題は解決します。でも転職先のスタッフとの相性が合うかどうかも大事なポイントです。私は転職先を見学することで、できるだけ転職先のスタッフの様子も確認しました。できれば、積極的に声をかけてみるとか、質問をしてみたら、もっとわかるかもしれません。

職場によっては仕事の体験ができるところもあるようなので、利用してみると、ある程度の雰囲気はわかるはずです。人間関係が良くないと、体が疲れるだけでなく、心までまいってしまいます。心が病んでからでは復帰が大変になります。仕事だけでなく、私生活にまで影響が及んでしまう可能性もでてきます。もうすでに最悪の環境で働いているのですから、これ以上の最悪な環境はないと、勇気を出してください。


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