【看護師のリアル転職体験談 14】総合病院の病棟看護師→一般病院の外来看護師へ

1.妊娠をきっかけに転職に踏み切る

私はこれまで、学校を卒業してからずっと同じ病院で働いていたので、転職をするのは今回が初めてでした。転職を余儀なくされたのは、妊娠したことが理由です。

そろそろ結婚するつもりでお付き合いしている彼がいましたが、妊娠は予定外でした。田舎の病院ということもあり、入籍前の妊娠に対してあまり良い印象がありません。それでも仕事は続けたいと思っていました。

けれども、子どもができても働きやすい外来はあいにく人数がいっぱいということで、異動は難しいと言われてしまいました。私の両親も彼の両親も近くに住んでいるわけでもないので、赤ちゃんの面倒をみてもらうわけにはいきません。

病棟の看護師として3交代を続けながら、赤ちゃんの面倒をみるのは物理的に無理な状況でした。しかも、高齢出産であったこともあり、妊娠中にマイナートラブルが続きました。ここはまず、天から授かった赤ちゃんを優先して、退職することにしました。

仕事のことなど、後に起こる問題は元気に赤ちゃんが産まれてから考えることにしたのです。

2.前の医院を退職してから、新しい医院に転職するまでの流れ

妊娠、出産から次の病院に転職するまで、いろいろありましたが、運よくスムーズに次の職場に転職することができました。

STEP1:退職してまずは出産を乗り越える

いろいろな問題が一度に降りかかってきたので、まずは退職して、お腹の赤ちゃんに集中することにしました。転職のことについては元気な赤ちゃんが産まれてから考えたらいいと、気持ちを切り替えることにしたのです。

その分、ストレスもなくなったおかげで、お産も無事に乗り越えることができ、元気な赤ちゃんを授かりました。もともと病院側は私に対してあまり良い印象がなかったため、問題なく辞表は受理されました。

STEP2:まずは近所の病院に電話をしてみた

赤ちゃんに集中できたのが良かったのか、その後はトラブルなく元気な子どもを産むことができました。産後はしばらく大変でしたが、子どもとの生活にも慣れてきて、自分の体調が戻り、子育てがひと段落した時点で、保育所探しから始めました。

少し心配しましたが、問題なくすぐに見つかりました。保育所が確保できたので、早速、近所の病院に電話をしてみました。すぐに面接に来るように言われて、スムーズに面接の日が決まりました。

STEP3:面接、そして採用

面接の日に子どもを連れて行くわけにはいきませんから、子どもの世話を彼にお願いしなければなりません。面接の時間に合わせて午前中だけ彼にお休みをとってもらうことができたので、何とかなりました。

面接はなごやかに終了して、希望通りに外来勤務、まずはパートからのスタートです。もし、この病院に決まらずに、就職活動を続けなければならなかったら、子どもを抱えての職探しは難しかったかもと思います。

3.転職してみて感じたこと

育児と仕事の両立が難しいと判断して退職したのですが、運が良かったのか転職は予想以上にスムーズにできました。子育てをしながらの転職だったので、いろいろ心配がありましたが、転職先をすぐに見つけることができて喜んでいました。

初めての転職でしたから、できるだけ早くに職を見つけて落ち着きたいという焦る気持ちが強かったのですが、今となってはもう少し考えるべきだったと、後悔しています。

働き始めてから分かったことですが、どうも転職先の病院は経営状態が良くないようです。たびたび、経営困難の噂を耳にするようになり、病院の将来を心配しています。私は今のところパートで働いているので、リストラをするなら、パートからになるでしょう。

年齢も50歳を超えているので、再度の転職となると、少し不安があります。できれば正社員にしてもらいたいのですが、経営状態が良くないのであれば、それもなかなか難しいのだろうと想像しています。

どんなときでも、転職先の病院をしっかりリサーチすることは怠るべきではないと思います。子どもの世話に追われて、きっちり病院についてのリサーチをする時間がなく、とにかく近所にある大きめの病院に電話をしたら、すぐに外来で働かせてもらえるということになった私は、あまり深く考えずに決めてしまいました。

働くことがゴールのようになってしまい、あまり先のことまで考えなかったことが自分の反省点です。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

◎良かったこと(1):仕事と育児の両立が可能

子どもが小さく、親も兄弟も近くにいないので、私は保育園の開いている時間だけしか働くことができません。しかも、彼は会社員ですから、朝に子どもを保育園に連れて行くことはできても、お迎えは難しいのが現状です。

外来の勤務ということで、私が仕事の後にお迎えに行くことができることは、大きく助かっています。

◎良かったこと(2):子供との時間がある

外来勤務なので、仕事は午前中で終わります。買い物や家事など子どもがいるとなかなかはかどらないことは、保育所に子どもを預けたままできます。子どもがお昼寝から目を覚ましたころにお迎えに行くことで、子どもはぐずらないし、私も家事が終わっているので子どもとしっかり向き合えます。

夕食の時間までは子どもと公園に寄り道したり、自宅で一緒に遊んだりできて、子どもと充実した時間を過ごすことができています。

◎良かったこと(3):職場が家から近い

通勤に車や電車を使うと、電車賃やガソリン代が余計にかかるものです。その点、今の職場は自転車で通えるほど近いので、交通費の節約になるだけでなく、時間も有効に使うことができています。

仕事が終わると近所で買い物を済ませて帰宅、お昼を食べたら、そのまま家事をして、子どもを迎えに行きます。効率よく動くことができるのは嬉しいです。

△悪かったこと(1):給料が思ったより良くない

現在はパート勤務なので時給計算です。想像していたよりも収入が少なくてがっかりです。自分の年齢や、これから子どもにお金がかかることを考えると、少し不安が残ります。

△悪かったこと(2):正当に評価してもらえていない

子どもが小さいうちは外来で働いて、子どもが小学校にあがる頃には病棟でフルに働きたいと考えていたのですが、なかなか正社員にしてもらえません。かれこれ数年働いていますし、一生懸命に仕事をこなしているのですが、正当に評価してもらえていない気がして不満です。

△悪かったこと(3):キャリアアップにつながらない

外来勤務なので、看護師として勉強できることは少ないです。病棟のころに比べて雑用ばかりしているような気がします。このまま正社員になれないのであれば、再度転職をしたいと考えていますが、年齢的にも転職ができるか不安です。

5.病院の下調べは怠らずに、幾つかのオプションから選ぶべき

人それぞれ事情が違いますが、どんなときも転職先の下調べは怠らない方がいいと思いました。転職となると、誰だって「夜勤をしたくない」「残業がないところ」「できるだけ家の近くで」「給料アップ」など、何かしら心に決めている「譲れないこと」はあると思います。

けれど、それだけに集中してしまうのは要注意です。あらかじめ病院の体制や経営状態、給与体系などは調べておいた方が無難です。私のように、意外に給料が安い…とか、なかなか正社員にしてもらえない…などという問題が出てきても、働き始めていると、なかなか改善できません。

私は転職先を決めてからでなく、先に仕事を辞めてしまったので、早く転職先を見つけたいという思いでついつい焦りがありました。小さい子どもを抱えていたこともあって、下調べをする時間も惜しんでしまいました。看護師は比較的に仕事が見つけやすい職業ですが、焦りは禁物です。

転職先はどんなことがあっても、きちんと調べることをおすすめします。できたら、初めから1つの職場に絞るのではなく、2,3の病院や施設を調べて、比較するつもりで探すとよいのかもしれません。


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