【看護師のリアル転職体験談 12】総合病院での常勤看護師から、パート看護師へ

1.家事・育児との両立のためにパート勤務を希望して転職

私が転職を考えたきっかけ、それは常勤ではなくパートで働きたい、と思ったからです。これまで私は、結婚・妊娠・出産を経験しながら、常勤として病院やクリニックで働き続けてきました。しかし、子どもが成長して小学生になると、少しずつ常勤であることに無理が生じてきてしまいました。

今までの職場は、子育てに対して理解を示してくれている職場というのを前面に押し出している職場でした。そのため、夜勤は土日のみにしてくれたり、子どもが熱を出したりしても、「お互い様精神」で休みやすい環境だったのはとてもよかったんです。そのため、子どもが小学校に上がるまでは「ずっとこの職場で常勤として働いていきたい」と思っていました。

しかし、今までの病院で子育てに対して理解してくれていたのは、あくまで未就学児のみという考えだったことが、子どもが小学校に上がってから初めて気が付きました。子どもが小学生になった途端に、たとえ当日急に子どもが熱を出したといっても「もう小学生でしょ。一人で寝かせられるじゃない」と周囲から言われてしまうようになりました。

そして夜勤も「もう保育園児ではないんだから」と平日にも平気で入れられてしまうようになってしまいました。これだけでもかなり精神的に辛かったのに、追い打ちをかけるように子どもが学童保育を嫌がるようになってしまい、私が迎えに行くと毎日「もう明日からこんなところに来ない」と泣くようになってしまいました。

幸い、夫が同じタイミングで昇進し給与が上がったので、収入面でも私が無理して常勤を続ける必要はなくなりました。子どもが小学校に進学したことで、職場の理解を得にくくなったこと。
子どもが学童保育に通えなくなり、夕方から家にいなければいけなくなったこと。私が常勤であり続ける必要がなくなったこと。

これら3つの要件が重なったことで、私は常勤ではなく、パートで働きたいと思うようになったのです。

2.前の病院を退職してから、新しい病院に転職するまでの流れ

これまで病院とクリニックを経験してきた私ですが、いずれも常勤として働いてきたので、パートの仕事を探すのは初めての経験でした。それゆえに、常勤とは違った点に苦労することになりました。

STEP1:まずは今の職場でパートへ変更したいと思ったけれど…

常勤からパートへ変更するにあたり、まず検討したのが、「今の職場で、常勤としてではなく、パートとして働けるかどうか」ということでした。それまでの職場で働いてきたキャリアを捨てて、一から新たな職場でパートとして働くのは、40代である今、さすがに厳しいと考えたからです。

そこで早速師長へ、常勤からパートへしてもらえないか相談しましたが、「何言ってるの。ただでさえ人手不足なんだから、常勤からパートになんて、無理に決まっているじゃない」と一蹴されてしまいました。

正直に言うと、その時の師長の言い方に強く嫌悪感を覚えてしまい、「別にこの職場にこだわる必要もないか」と思ってしまいました。そしてそれからは「年齢に関係なく、また一からパートとして働ける職場を探そう」と考えるようになりました。

STEP2:辞めますと告げた後、すぐに転職先を探し始める

一度決めたらすぐに行動に移す、というのが私の長所です。師長からパートになるのは無理と言われた次の日、私は再度師長に時間をとってもらいました。

そして「昨日お伝えした件について、自分でもいろいろ考えました。そしてパートとして働きたいという希望は変わらないので、こちらを退職し、新たにパートとして働ける職場を探すことにしました。就業規則では3か月前には退職の意思を伝えること、とのことでしたので、3か月後に退職させていただきます」と伝えました。

師長は慌てた様子で「何言ってるの?もう一度考え直してちょうだい。第一、突然言われたって無理よ」と言ってきましたが、この職場を辞める私にはもう関係ありません。「就業規則にのっとって行動しているので、違反は何もないはずです。今日からすでに他の仕事を探しているので、引き留められても困ります」と伝えました。

同時に退職届も出し、とても清々しい気持ちでパート探しをスタートさせました。

STEP3:パートでも楽勝だと思っていたのに…

子どもが寝た後、早速私は転職先をネットで探し始めました。今の職場と比較しても、大きく給与が下がらないように、ある程度良い時給で働けるところ。何よりパートであってもボーナスが支給される、職員食堂を利用できるなど、福利厚生が充実していること。そんな希望を打ち込んで検索したところ、出てきた求人数はなんとゼロ!

今までも 2回転職したことはありますが、その際はどんなに厳しい条件を入れても、何件か求人はヒットしていました。それが、条件を非常勤としただけでまさかのゼロ件。これにはさすがに驚きましたし、「辞めるなんて先走って言わないほうがよかったかな」と後悔もしました。しかしもう、引き下がるわけにはいきません。

STEP4:友人の紹介で良い条件のパートが見つかる

パートを探し始めて1か月。師長とは目を合わせる度に「考え直してちょうだい」「何ふざけたこと言っているの」など、嫌がらせのような言葉を浴びせられつつ、相変わらず仕事終わりや休日にいろいろな求人サイトを見て、良い条件の求人を探していました。

しかし、なかなか自分の希望にあうパート求人には出会えませんでした。「辞めるといってしまった以上、今さらもう少し働かせてくださいなんて言えないし、どうしよう」と悩んでいた時のことです。

子どもの習い事を通して知り合ったママ友から「私の知り合いが勤務している病院で、ちょうどパートの欠員が出たらしいから応募してみたら?」と声をかけてもらいました。その病院は福利厚生がしっかりしているため、とても気になっていたところでした。

しかしパートとして採用されたらほとんどの人が長く働くため、求人自体がとても少ないとのことで、その病院で働くのをあきらめていたところでした。早速その病院へ直接電話をしてみると、まだパートを募集しており、すぐに採用試験の日程が決まりました。そして採用試験を無事に突破し、パートとして採用していただくことができました。

STEP5:正式に退職 そして転職

パートとして採用していただいた翌日、改めて師長へ退職する意向を伝えました。それまで引き留める言葉が多かった師長も、転職先が決まったことを伝えることで「残念だけど、仕方ないわね」と受け入れてくれました。

そして希望通り、退職の意思を伝えた日からちょうど3か月後に退職するとともに、その翌日からパートとして新たな職場で働くことができました。

3.転職してみて感じたこと

今回、初めて常勤からパートへ転職して感じたことは、「総合病院や環境が整った病院では、パートを募集していないことが多い」という点です。看護師という仕事自体は元々好きだったので、パートであっても医療機関で働きたいという思いは常にもっていました。

また、それと同時に「なるべく総合病院や、環境が整った病院で働きたい」と考えていたので、そういった職種に絞って求人を探しましたが、結局ネット上で探し出すことはできませんでした。

転職サイトを利用していればまた違ったのかもしれませんが、やはり個人で求人を探す場合、そういった条件の良い仕事を探すことはとても難しいということを痛感しました。あの時は頑なに個人で探し続けていましたが、後から話を聞いたところ、今の職場では転職サイトの非公開求人として、パートを数カ月前から募集していたそうです。あの時転職サイトに登録していたら、もっと早く今の職場と巡り合えたかもしれません。

結果として、多少遠回りはしたものの、今の職場と巡り合い、パートとして働きながら子どもとの時間も増やすことができたので、転職そのものに対してはとても満足しています。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

今回の転職を通じて良かったこと、悪かったことは以下のようなことだと思います。

◎良かったこと(1):希望の時間で働くことができる

パートとして働くにあたり、私は事前に以下のような条件をお願いしていました。

  • 勤務は平日のみ
  • 基本は9時から16時だが、子どもの下校時間が早い日は9時から13時までの短縮勤務
  • 残業は絶対にしない
  • 子どもの急な体調不良時でも臨機応変に対応してもらえる

今は転職して2年たちますが、これらの条件が破られたことは一度もありません。これらの条件を全て受け入れてくだったことは、転職して本当によかったと思える点です。

◎良かったこと(2):スタッフがみんないい人で、働きやすい

今の職場は、とにかくスタッフがみんなとても良い方ばかりです。看護師の年齢も幅広く、新人さんから看護師歴40年以上の大ベテランさんまで、同じ職場で働いています。そのため、子育て世代のみ優遇といった雰囲気ではなく、病棟全体でまとまって働きましょう、という心がけができており、とても働きやすいです。

それまでの職場も悪くないと思っていましたが、今の職場を経験してしまうと、「あの職場も端から見たらそんなに良い職場ではなかったんだな」と感じてしまったほどでした。
こういった良い環境で働くことができるのも、転職して良かったと思える点です。

△悪かったこと:通勤に時間がかかる

今の職場で唯一悪いと思えること、それは通勤に時間がかかることです。私は地方に住んでいるため、移動は全て車です。今の職場までかかる通勤時間をネットで調べた時は、それまでの職場とほぼ変わらないとのことだったので安心していました。

しかし朝、出勤してみると、かかった時間は何と想定の2倍以上!夫曰く、今の職場周辺は朝とても混むと有名な渋滞スポットで、よほどのことがないと車での移動は避ける場所とのこと。(夫は営業職なので、道路事情を知り尽くしています)しかし自宅から最寄り駅までも遠いですし、バスに乗ったところで状況は変わらないので、車でいくしかありません。

朝の出勤時間が大幅に増えてしまったことで、朝の家事を行う時間が少なくなり、せっかくパートで早く帰れても、帰宅後にバタバタと家事をすることが多くなってしまいました。これは盲点でしたし、唯一後悔している点でもあります。

5.転職しやすい看護師であっても、パート探しは大変だと痛感

過去2回の転職経験から、「看護師はパートでもすぐに仕事は見つかる」と思い込んでいました。しかしいざ実際に探してみると、自分ひとりでは1か月たっても希望の職場を見つけることができず、最終的にはママ友経由という、とても運がイイ方法で今の仕事を見つけることができました。これからパートとして働きたいと考えている看護師さんには、私のように一人で探すのではなく、ぜひ看護師転職サイトなどを使って、仕事を探すことを強くお勧めします!


この記事につけられたタグ

ナース転職求人を知りたい方

こちらの記事もおすすめ