【看護師のリアル転職体験談 8】看護師の資格を持ちながら、企業から学校保健室へ転職

看護師が活躍する場所って病院のイメージがありますよね。でも求人を見てみると企業の医務室や検診センターなど看護師さんの活躍できる場所ってたくさんあることに気づきます。その中で今回は保育園看護師として転職されたゆみかおるさんの転職体験談をご紹介します。

これまで小児科や整形外科で勤務していたけど、看護師として病院以外で活躍したいと思い保育園看護師に転職!
保育園で働いてみて感じたことや医療の現場以外で働く魅力など、病院以外で働きたいと考えている方は是非ご覧ください。様々な場所で看護師が求められている中、看護師として病院以外で働くのも選択肢に一つかもしれませんよ。

1.夫の転勤をきっかけに、自分でステップアップするために転職

私はこれまで、看護師として企業に採用され、働いてきました。病院などとは違い、土日祝日は休みが取れ、夜勤もない仕事に満足していたのですが、夫の転勤をきっかけに、企業を辞めざるを得ない状況となってしまいました。

そして新天地では、より看護師としてステップアップするために、これまで経験したことない、保健室へ転職することにしました。今回は、多くの人が体験しないであろう企業から学校保健室という転職をした私の経験をお話しします。

2.企業を退職してから、学校保健室へ転職するまでの流れ

夫の転勤先は、偶然にも私が生まれ育った地元でした。そのため、今回の転職は地元の人脈をフルに使った転職となりました。

STEP1:病院よりもスムーズに退職手続き

夫の転勤が確定した次の日、私は上司へ退職の相談をしました。

病院から企業へ転職する時、病院からしつこい引き留めにあってしまい、「もう二度と医療関係の職場では働かない」と思っていた私。上司から何を言われるかドキドキしていましたが、上司はあっさりと「旦那さんの転勤ならば仕方ないですね。わかりました。代わりに次の看護師を補充したいのですが、どなたか紹介してもらえる方はいませんか?」と聞いてきました。

そこで私は以前より企業看護師に興味を示していた、看護大学時代の友人へ連絡を取りました。そしてトントン拍子でその友人が新たにその企業で働くことになりました。

STEP2:友人へ引き継ぎをしつつ、別の友人へ職探しを依頼

無事に仕事を引き継げる人が決まった私は、同時に新たな仕事を探すために、地元の友達へ何人か声をかけました。すると一人の友人が「ちょうど今、職場の学校で保健室勤務の看護師を募集してるよ。保健師の資格があれば未経験でもOKって言ってたから、どうかな?」と、貴重な求人情報を教えてくれたんです!

私は元々好奇心旺盛なタイプで、どうせ転職するなら、これまで経験したことがない仕事をしたいと思っていました。ですから、学校保健室はまさに私が探し求めていた仕事です!早速友人へ「ぜひ紹介してほしい」と連絡し、学校関係者と面接をセッティングしてもらいました。

このとき、まだ夫の転勤が決まってから1週間も経っていません。あまりのスピードの速さに、私自身ついていけていませんでした。

STEP3:学校関係者から、思わぬ条件を提示されるも・・・

面接日、私は指定された場所へ、指定された書類を持参していきました。面接官は私が持参した書類へ一通り目を通した後、信じられないことをいってきました。

「それで、保健室の勤務経験はどれくらいなんですか?」友人からは、経験不問といわれていたので、さすがにこれには焦りました。しかし、ここで引き下がるわけにはいきません。

「保健師としての経験はありませんが、病院をはじめとして、企業で働いていた際は医療関係者以外の様々な職種の方と交流をもちました。そのため、コミュニケーション力には自信があります。また、企業勤務にてパソコンの操作方法は一通りマスターしているので、事務作業も問題ありません。」

面接官としてはやはり経験者を採用したかったそうなのですが、事務作業ができるという点が評価され、私は無事に内定通知をいただくことができました。
後から聞いた話なのですが、実は私が応募した次の日、経験者からの応募があったため、私ではなくその方を採用しようと考えていたそうです。しかし、企業での勤務経験があるという人は、学校保健室での勤務経験がある人以上に貴重だという話しになり、私が採用されたとのことでした。私はこの日以上に企業勤務を感謝したことはありません(笑)

STEP4:どんな経験も、プラスになる

無事に転職先が決まってからは、引き続き友人への引き継ぎに追われる日々となりました。

一方で、学校保健室での勤務になじもうと、子供が通う大学へ連絡を取り、特別に数日間、子供が通っているキャンパスとは別のキャンパスの保健室にて、実習させてもらうことができました。これはたまたま私の知り合いが学校関係者だったことから実現したことであり、通常はまずできない経験だったと思います。

こうしてある程度自分の仕事に自信をつけた後、私は夫の転勤先にて新たに学校保健室で働き始めました。

3.転職してみて感じたこと


今回の転職では、とにかく人とのつながりの大切さを実感しました。

自分の仕事の引き継ぎや、新たな職場の紹介、そして実習先まで、すべて友人や知人の紹介で行うことができました。たまたま自分の地元への転勤だったことも関係していますが、いくら看護師はどこでも働ける、といっても、自分の希望にあった職場で働くことは難しいものです。それを実現することができた今、本当に人とのつながりは大切だと感じました。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

今回の転職を通じて良かったこと、悪かったことは以下のようなことだと思います。

◎良かったこと(1):能力や成果を評価されるようになった

転職先の学校は、能力や成果がすべてデータ化され、評価されます。私の場合は、転職後、学校内での保健活動やそれに伴う健康状態の変化などがすべてデータ化された上で、人事評価をいただき、それがお給料や福利厚生に反映されます。

これまで勤めていた企業でもある程度データ化して評価をされてはいましたが、ここまですべての事柄をデータ化されるのは、初めての経験であり、また「きちんと評価していただいている」というやる気にもつながっています。

こういった点は病院や施設ではできないことだと思いますし、学校保健室へ転職して良かったと思える点です。

◎良かったこと(2):学校のスケジュールに併せて休みが取得できる

今回の転職先は学校です。学校のスケジュールに合わせて仕事も休みになるので、家族との休みに合わせやすくなり、プライベートも充実させられるようになりました。

また、夏休みや冬休みなど、長期休みの時は職員も休みを取得しやすいので、これまでなかなかいけなかった長期の旅行にも行きやすくなりました。この点は学校に就職して本当に良かったと思える点です。

△悪かったこと:経営状態や将来性が不安

現在働いている学校法人は、詳細こそ伏せますが、あまり経営状態が良くないようです。現在、少子化が加速する中、この仕事をいつまで続けることができるのか、という点ではとても不安ですし、転職によって悪かったことといえるかもしれません。

病院や企業では感じることのなかった不安を抱えながら日々仕事をするのは、精神的には辛いです…。

5.期待のしすぎは禁物。看護師の転職は、後悔しないように行うべし!

学校保健室で働くことが決まったとき、私は正直少し浮かれた気分になりました。「やった!夏休みは1ヶ月以上休みだ!」「給料も悪くないぞ!」

しかし実際に働き始めてみると、学校は夏休みでも事務作業などがあるので夏休みは企業の時とほぼ変わりませんし、お給料も経営状態の悪化でゆっくり右肩下がりの状況です。

一方で、これまでやったことがない保健室という業務そのものはとても楽しく、毎日充実した日々を送っています。転職先が山ほどあるとされている看護師であっても、自分の希望がすべて合う職場はありません。

大切なのは、いかに自分が後悔しないかだと思います。私も今回の転職について、不満はありますが後悔はありません。皆さんにもぜひ、後悔しない転職をしていただけたらと思います。

この記事を書いた人:ゆみかおる
看護師10年目。小児科、整形外科病棟、保育園などでの経験あり。
現在はフリーランスとしてクリニック、健診、ツアーナース、医療系ライターとして活動中。
家族構成は父母に妹一人。

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