【看護師のリアル転職体験談 7】リハビリ専門病院→保育園看護師へ

看護師が活躍する場所って病院のイメージがありますよね。でも求人を見てみると企業の医務室や検診センターなど看護師さんの活躍できる場所ってたくさんあることに気づきます。その中で今回は保育園看護師として転職されたゆみかおるさんの転職体験談をご紹介します。

これまで小児科や整形外科で勤務していたけど、看護師として病院以外で活躍したいと思い保育園看護師に転職!
保育園で働いてみて感じたことや医療の現場以外で働く魅力など、病院以外で働きたいと考えている方は是非ご覧ください。様々な場所で看護師が求められている中、看護師として病院以外で働くのも選択肢に一つかもしれませんよ。

1.病院以外で働くことに魅力を感じ転職へ

結婚を機に引っ越し、整形外科の経験を生かしてリハビリ専門の病院で働いていました。家庭と仕事を両立したいと考え、その病院を選んだのですが、日々同じ仕事の繰り返しで、急性期病棟にいたような仕事へのやりがいは少しずつ薄れていました。

人間関係はそれほど悪くなかったのですが、新しいことを学んだり、変化を感じたりすることができなくなったこともきっかけの一つかもしれません。日々業務をこなすこと、定時にあがることだけが目的になってしまっている感覚です。

また、以前転職の間に1~2か月空いた期間があった際、いくつか単発の仕事をしていたことがありました。林間学校などの引率をするツアーナース、学校保健室、健診の仕事などです。それがとても新鮮だった記憶があり、思い切って病院外で働くのも視野に入れてもいいかもしれないと思ったのが、転職のきっかけでした。

今まで働いていた病院は、いつももやもやしながら働いていたので、「看護師は病院で働く」という常識はもう古いかもしれない…と、ようやく殻から抜け出すことになりました。

2.前の病院を退職してから、新しい病院に転職するまでの流れ

STEP1:退職を相談してから、病棟の変化

上司に退職を相談し、数か月後に辞めることとなったとき。なるべく、他の人には直前まで言わないでもらいたかったのですが、何人かに情報が漏れてしまっていました。それまでは普通に仕事をしていた先輩看護師から「どうせ、もういなくなるからね」と嫌味を言われることがありました。仲間外れやあからさまないじめとまではいかない程度でしたが、比較的アットホームな職場で辞める看護師が多くなかったので、私のようなタイプは珍しかったのかもしれません。

STEP2:転職会社を利用しての転職活動

病院外での働き場所に関してはほとんど情報がなかったので、転職会社は2社登録し情報を集めました。看護師一人で働く場所がいいことや、小児科や整形外科などの経験も生かせるところがいいということで条件を絞っていき、当てはまったのが保育園看護師でした。

実際に小児科で同じく働いていた先輩で保育園看護師をやっていた人もいたので、相談してみると「合うか合わないかはすごく分かれるかも。私にはすごく合っていると思うけど。」と言われました。そこで、紹介予定派遣という雇用形態で、保育園看護師をすることになりました。

紹介予定派遣とは、まずは派遣社員として働き、数か月後に双方が合意すれば、正規雇用となるというものです。初めての分野などで働く人にはお試し期間のようなものとして活用できると思います。保育園の場所は、家から近いところ、新しいところで探し、実際に見学に行った場所の雰囲気が良かったのでそこに決めました。実際に保育園看護師をしている人から話を聞くことができたのが大きかったです。

3.転職してみて感じたこと


当時、保育園看護師はそれほど知名度もなく、小児科経験のある私自身もあまり知らなかったので、意外であり、毎日がとても刺激的でした。小児科の経験がこのような形で活かせることに驚きを感じるとともに、看護師一人で子どもの健康管理を行う大変さや勉強が足りないと感じることもありました。

子どもの症状や状態からアセスメントし、保護者にお迎えをお願いするか、受診をするかなどの判断、保護者とのやりとりも濃密であり、同時に責任の重さを感じます。ただ、子どもたちはとても無邪気で可愛く、癒されるのですが、保育の現場での問題を肌で感じることもありました。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

◎良かったこと(1):小児科経験が強みに

小児科で4年働いていた経験があり、もともと子どもが好きだったので、毎日の仕事に繋がる楽しさがありました。たとえば、食物アレルギーの子は何人かいましたが、エピペンの使い方や救急車を呼ぶ流れなどは日ごろから保護者へ指導していたので、スムーズに保護者や保育スタッフにも伝達することができたことなどです。

小児科経験がなければ、一から勉強しなければいけないことであり、実際にその経験がないとわからないことも多いと思います。そうした点では、小児科の経験がここまで役立ったと感じたことは保育園だったからこそです。

◎良かったこと(2):看護師一人体制の気軽さ

保育園の規模にもよりますが、私が勤務していたところは園児が70人以下だったので、看護師一人体制でした。今までは誰かしら看護師の先輩がいて、なかには怖いお局様もいるのが当然でしたが、看護師一人だとそんな煩わしい関係はありません。

なにかを提案するにも、自分で考えて行動できる気軽さがありました。保育士さんとの関係性がトラブルになることも多いようですが、私がいたところでは、若い保育スタッフが多かったので、比較的和気あいあいとしていた感じです。なにか困ったことがあるとすぐに相談してくれて、頼りにされている感覚も嬉しいものでした。

◎良かったこと(3):子どもたちの成長を間近でみられる

やりがいに近い部分ですが、小児科では得られなかった子どもの成長をより肌で感じられることです。先週まで歩けなかった子が保育園で初めて歩いた瞬間、言葉が少しずつ出てきてやりとりができるようになることなど、日々のなかでも小さな成長を感じることができます。その場面を保育スタッフと一緒に共有したり、保護者へ伝える際に分かち合えたりすることができ、とても嬉しかったです。

△悪かったこと(1):スキルが身につかない

これは入職前からわかっていたことではありますが、やはり不安はずっとありました。病院で頑張って身につけたスキルがどんどん忘れ去られていく感覚、周りの友達が病院で働いている話を聞くと、妙に焦るような気持ちになるのです。

基本的には保育園では医療行為は行いません。そのため、保育園看護師で働いていても、今後病院勤務に戻る際にはブランクに近いものがあると思います。もう病院では絶対に働きたくないと思っている人ならいいのですが、まだやりたいことがよくわからない段階ではキャリアの面で、よく考えなければいけません。

△悪かったこと(2):保育の現場の問題を知らなかったこと

最近では保育士の低賃金や人手不足、保育園になかなか入れないというさまざまな問題がありますが、実際に働いていてもその問題を目の当たりにすることはありました。私が働いていた数か月の間でも保育士が2人辞めました。人間関係はそこまで悪くはないと思っていましたが、保育時間内では終わらない仕事が多く、残業や持ち帰りの仕事もあったからです。その問題はまわりまわって、看護師である私自身にも影響がありました。

△悪かったこと(3):看護業務の時間が取れなかった

保育士が辞めてしまい、残業や業務が増えることで、本来クラスの担当をしないはずの看護師である私が0歳児の担任を兼任することになりました。それから、日中のほとんどは保育業務に手を取られてしまい、看護業務(看護日誌や健診、ほけんだよりの準備など)を昼休憩の合間にやる、残業でまとめてやるということが増えていったのです。

また、土曜保育も本来は入らないはずだったのですが、保育スタッフの休みを確保するために土曜出勤をすることもありました。こうしたしわ寄せが保育士だけではなく、看護師にまで影響するということは、他の保育園でもいわれていることのようです。

5.まとめ

思い切って病院以外の選択肢を取ることで、大変なこともありますが、社会を知るという点では大きな勉強になりました。


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