命の水
人間の体の大半は水でできている。
当たり前だけど、水が無かったら死んじゃう。
でも、水がありすぎて問題になることも…。
夜勤中はなぜかとってものどが渇く。
ジュースとか、お茶とか、
ダイエット効果?がありそうな水とか、
時にはコーラ1.5Lとか、
みんなこだわりの飲み物を準備してる。
大体1~2リットルくらいは飲んでるなあ。
飲んだ分、全て排泄されればいいんだけど、
夜勤ではそういうわけにはいかないんだなあ。
勤務時間が長いから、立ってる時間も長い。
重力に引っ張られたお水で、足はパンパンに…。
寝たらスッキリなくなるんだけど、
女にとっては、足が太くなるのは許せない。
キツイ加圧ストッキングや、靴下とか使っている人が多いなあ。
まあ、むくむって言っても、
仕事でなるようなのは健康な人のむくみ。
問題は、健康じゃない人のむくみ。
重症化した患者さんのむくみってすごい。
むくみなんて言葉ではなく、浮腫っていうのがしっくりくる。
重症になると炎症やなんだかんだで、
大量にアルブミンが消費されたり、
体の中でアルブミンが作れなかったり、
すごい低アルブミン血症になることが多い。
血管外にどんどん血中の水分が出て体がムクムクに…。
大抵、そんなときは腎機能も低下していて、
さらに尿量が減る…。
限界まで浮腫が酷くなると、皮膚がパンパンになった上に
弱くなったところが破けて、謎の水がビショビショ出てくる。
ちょっとした傷がえらい潰瘍になったり、
酷い状態に加えて、ドミノ倒しのように悪いことが起こる。
手で体を支えると、手がめり込んでしまう…。
胸水も腹水も貯まって、体の中で溺れてる状態に…。
おまけに、大抵は重症になると
抗生剤数種類
メインの輸液
昇圧剤数種類
DIC治療薬
セデーション
血液製剤
などなど
ついつい輸液量が増えちゃうんだなあ…。
透析室で除水することも可能だけど、血圧とか、血管内脱水とか
いろいろ問題があって、できないことが少なくない。
もし、自分の家族がターミナルに近い状態になったら、
少しでもドライ気味な状態でキープしたい。
面影がないほど浮腫が強くなると、
亡くなってからもかわいそう…。
でも、いつがターミナルなんだか判断ってとっても難しい…。



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