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ものぐさ看護師さんブログ

ごはんで治す?

昔から病気のときは、とりあえず食べたら元気になるとよく言われる。
治療って患者さんの体の回復を助けるだけだから、
感染症だって、褥瘡だって、術後回復だって、悪性腫瘍だって、
みんな患者さんの体に治る力があってこそ。
そんな大切な体を元気にするには栄養が必要。

数年前から栄養状態をよくして治療すれば、早く治るから、
在院日数も短縮できて医療費削減になるんじゃない?
っていうアメリカの病院で流行の方法を、日本も導入し始めたらしい。

いわゆるNSTチーム。
医師・看護師・栄養士・理学療法士・薬剤師などの他職種が連携して
患者さんの栄養管理をしている。

栄養管理実施加算とかいう診療報酬が発生し、
入院患者1人に対して1日12点(120円分)料金を頂ける。
経営側としては診療報酬全体が減算される中、貴重な収入源のひとつらしい。

これがなかなかの曲者。
まず、栄養状態を評価するのに定期的に体重を測らないといけない。
寝たきりだろうが、全介助のすごく重たい人だろうが測れと言われる。
忙しい業務の中、結構手間がかかる。

入院時に記入する書類も増えた。
入院時に準備しなくてはいけない書類は山ほどあるのに、また1枚増えた…。
さらに、定期的に評価書類の提出が必要。
これがまた面倒。忘れたら怒られるし、病棟ごとの達成率まで出していて、鬱陶しい。

べつにスタッフの人数が増えるわけじゃないのに、
手間と書類だけがどんどん増えていく…。

良くなったこともある。

栄養課が食欲の無い患者さんの食事を個別メニューにしてくれるようになった。
今まではケモメニュー(放射線・化学療法食)は1種類しか無い上に、
メニューが毎日ほとんど変わらないというあまり意味の無い食事だったけど、
患者さんの好きなメニューを栄養士さんが聞きに来てくれる。

トロミ食・ミキサー食がおいしそうになった。
前は、何が潰されてるかわからないくらいで、
ちょっと間違えれば嘔吐した物かと思うほどひどかったけど、
最近はお皿を分けたり、トロミの硬さを変えたりして、ちょっといいかんじ。
メニュー表が詳しくなったから、何が潰されてるかわかりやすい。

相変わらず、刻み食は刻み具合にばらつきがあったり、
刻んでも硬いものが多々出てくることもあるけどね…。

管理栄養士の人々とお話しする機会が増えた。
糖尿病の食事指導以外であまり関わることのなかった栄養士さんが
毎日病棟に来てくれるようになった。
知り合いになると、ちょっとした相談とかも気軽にできる。

看護師全体として食事への関心が高まった?
食事摂取量や検査データに関心を持って、
患者さんに積極的に関わっているような気もする。

入院中の唯一といっていい食事が改善されるのはいいこと。
でも、きちんと運用されればいい制度なんだろうけど、
一体いつまでちゃんと運用されるんだろう?
そのうち形だけの報告書が横行しそうな予感が…。




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