働く足
人類が二足歩行を始めて以来、
遠くも見えるし、手も使えて便利だけど、
足に対する負担は四足歩行の倍。
進化と引き換えに、足はがんばってる。
地球には重力があるので、
どうしても体の水分は地球に引っ張られる。
心臓や足の筋肉や静脈ががんばって上に戻そうとしても、
あまりに長い時間立っていると、足はムクムクに…。
毎日むくんでると、足自体が太くなる。
更に、静脈に対する圧力が高くなりすぎて
静脈弁が壊れてしまって、下肢静脈瘤になる割合も多い。
足の後面がボコボコになってしまうし、
最悪の場合、潰瘍ができることも…。
立ちっぱなしの仕事・美容師さんや、店員さんに多い。
だから、立ち仕事をする人の足は、とってもかわいそう。
そんなかわいそうな足のひとつに看護師の足がある。
動き回ってるから、下肢静脈瘤の頻度はやや低いけど、
下肢浮腫の発生頻度はすごく高い。
勤務前に履いて来たブーツが、帰りには履けないなんて
よくあること。
度重なる残業と、2交代勤務が普及して、夜勤の勤務時間が
16時間以上と極度に長くなったのも大きいかなあ。
最近は病院機能評価の影響で、
足先の開いたサンダルは禁止の病院が増えてる。
スニーカーは足がムレるから、隠れ足白癬の人も多いはず。
こっそり軟膏を塗ってる人もいるだろうなあ。
ハイヒールでお仕事している人よりはましだけど、
足に魚の目やタコをもってる看護師も少なくない。
加えて冬になるとガサガサ。
かかとはガチガチ。
職人さんの分厚い手と同じように、太くてガチガチの足も
仕事の勲章だと言われればそうかも知れないけど、
女の世界ではそういうわけにはいかない。
糖尿病患者さん対象のフットケアが最近普及しつつあるけど、
他人の足をケアするくらいなら、私の足をなんとかして〜って
思ってる看護師も多いだろうなあ。
だから、ついついフットバスや足裏マッサージ・エステにお金を
注ぎ込んでしまう人が多い。
看護師専用通販でも足関連グッズがいっぱい。
足の殺菌消毒消臭スプレー
フットバスマシーン
圧迫ストッキング
5本指靴下
などなど
それだけ関心が高いんだろうなあ。
でもね、静脈還流の良くなる圧迫ストッキングや靴下も気休め程度。
マッサージで細くなるのも一瞬だけ。
かわいそうな足を救ってあげるには、仕事を辞めるしか
ないのかなあ…。
といいつつ、働き続けるんだけどね。





