転ばぬ先の・・・
よく、お年寄りがこけて骨折という話を聞くけど、
たかが転倒と侮ってはいけない。
転倒して、頭打って死んでしまう人もいるし、
顔からこけて顔をザックリ切って、縫合することもあるし、
大腿骨を骨折して、手術→寝たきり→肺炎→死亡なんてことも多い。
血液の凝固機能が低い人なら、頭を打って脳出血→死亡の恐れも。
ただ、道端で転ぶのと、病院内で転ぶのは大違い。
病院でこけたら主治医か当直医をcall。
頭を打ったなら即CT撮影。
腕・胸・足腰を打ったならレントゲン。
発見した看護師は転倒事故報告書を提出…。
そう、転倒は病院内で起こる事故のひとつ。
入院患者が入院中に転んだ場合は、病院に責任があると言われることがある。
ひどいときは、なぜ側に看護師が居なかったのかと責められたり…。
「それなら、24時間専属看護師でも雇われたら如何ですか?
患者さんはあなただけではないのですよ。」
と、言ってみたくなるけど…。
プロとして転倒を防ぎきれなかったこちら側も悪い。
でも、夜になると不隠の患者さんでお祭り状態になることもある。
少人数で大勢の患者さんを管理するには限界もあるんだけどなあ…。
ただでさえ足腰の弱ったお年寄りが点滴やチューブ類を
つけて歩いていたり、環境が変わったり、体力が落ちていたり、
怪我をしていたり、薬の副作用が出たり、転ぶ要素は山ほどある。
こける人は大抵の場合、看護師側も予測している。
転倒転落チェックリストという用紙で、転倒のリスクを評価して、
必要な対策を実施する。
病院は全館バリアフリーです。
廊下には手すりをつけています。
ベッドには落ちないように柵をしています。
必要なら立ち上がり時に握りやすい柵も用意しています。
勝手に動きそうな人は監視できる部屋に入っていただきます。
こけそうな人は頻回に訪室して、声を掛けるようにしています。
転倒のリスクについて、ご本人とご家族に説明します。
あまりにひどい不隠患者さんの場合、ご家族に付き添いを依頼します。
ゴキブリホイホイ風センサーつきマットも準備してます。
ベッドから体を起こしただけでわかるセンサーもあります。
危ない人の移動には看護師が付き添います。
トイレ歩行が不安定ならポータブルトイレも準備します。
車椅子トイレは広めにして、手すりもつけています。
歩行器だって無料貸し出ししてます。
夜間寝てもらえるように、日中覚醒を促します。
転倒を予防するリハビリの提案もしています。
スリッパでの転倒が多いので、介護靴をおすすめしています。
これだけがんばっても、年に数人こける…。
お願いだから、病院でこけないで〜。




