たまに…捨てる
未だにストレートに言わず、
ステルベン・ステるといわれる死亡退院。
診療科によって死亡退院の人数は病棟ごとに大きな差がある。
運のいいことに年間1ケタ台というおめでたい病棟も。
代表例としては、眼科・整形外科・皮膚科。
やっぱり多いのは内科。
外科は当然多め。
産婦人科も悪性腫瘍+新生児の死亡があるから多め。
耳鼻科・口腔外科は悪性腫瘍があるので意外にある。
よく亡くなる病棟ならいいんだけど、
たまにしか死亡退院のない病棟で勤務すると困るのが
死亡退院の段取り。
大抵の病院には院内業務マニュアルなるものが存在し、
死亡退院の手順も当然決められている。
しかし、ここで問題が。
夜勤時間が長いから当然かもしれないけど…
なぜか人は夜勤帯で亡くなることが多い。
夜勤中に亡くなると、ただでさえ忙しい夜勤業務の中、
ゆっくりマニュアルを読んでる暇はない。
ベテランさんと一緒の勤務なら安心だけど、
2〜3人の下っ端看護師しかいないと、
かすかな記憶を辿ってすすめることも…。
新人の方が覚えていることすらある。
まず、死後の処置。
エンゼルセットはどこ?
清拭用のベイスンは?
アルコール清拭だったっけ?お湯だったっけ?
脱脂綿と青梅綿(脱脂してない綿花)どっちを先に詰めるの?
カテーテルやドレーンは誰が抜くの?
気切の縫合はどのDrにしてもらうの?
着物を着せるの??こんなもの着せたことないよ〜!!
あ…目が閉じない…どうしよ…。
うわ〜縦結びにならない〜!
え?病理解剖するの?その後の処置はどうするの??
そして、死亡に関する書類と手続きの数々。
死亡診断書などの書類が数種類あって、
コピーを何通して、Dr印をコピーしたあと何枚に押して、
これは家族に渡して、病院の控えに何通必要で………。
院内の死亡退院届けも書かないといけないよね?
支払いも後日来てもらうように説明して、
他院貸借のフィルムや診察券を返却して、
部屋に忘れ物がないかチェックして。
病理解剖したらお花代がいるんだったっけ?
ややこしい!
家族が葬儀屋さんを決めていて、お迎えの時間が迫っていると
時間に追われながら以上のことを猛スピードで処理する。
逆に、霊安室に安置することになると霊安室の使い方から
安置用冷蔵庫の電源の入れ方まで悩むことになる…。
今まで死亡退院の多い病棟に勤務したことがないので、
毎回何か忘れてしまう…。
病棟を変わった時、転職したとき、念のためエンゼルセットの位置と
死亡退院の業務マニュアルくらいは知っておいたほうがいいかも?





