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看護師の「派遣」、実は違法なんです
公開日:2014/1/27
最終更新日:2016/10/26
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派遣で働くリスク、ご存知ですか?
「短期間だけ働きたい」「派遣の求人ありませんか?」
そんな声をよく耳にする今日この頃。
派遣という働き方は、ごく一般的な働き方として、看護師の間で認知されているようです。
派遣には「自分のライフスタイルに合った働き方ができる」というメリットがある一方で、
よく気を付けていないと、思わぬ不利益を被ってしまうリスクも確かに存在しています。
看護師の派遣は原則禁止
看護師(准看護師)をはじめ、医師や歯科医師、薬剤師や保健師、助産師、栄養士など、
医療関連業務に従事する人の派遣は「労働者派遣法」で、原則として禁じられています。
ただし、以下のような例外があり、いずれかに当てはまる場合は違法とはなりません。
看護師の派遣会社は、法律で定められている例外の範囲で、派遣事業を行っています。
【看護師の派遣が可能な場合】
- 紹介予定派遣(6ヵ月以内に直接雇用される前提での派遣)
- 病院・診療所以外の施設(社会福祉施設等)で行われる業務
- 産前産後休業・育児休業・介護休業中の労働者の代替業務
派遣看護師として働くリスク
短期での就業を希望する人にとって、理想的な働き方のように思える派遣ですが、
そのワークスタイルを選択する前に、幾つか気を付けておきたいことがあります。
派遣先に就職できるとは限らない
紹介予定派遣という言葉を聞くと、派遣先に就職できるという期待を持ちますが、
派遣という形態は労働力の調整弁であるケースが多く、就職できるとは限りません。
看護師の経歴に傷を付ける可能性
履歴書上で短いキャリアが続くと、いざ本腰を据えて、常勤での就職を考えた時に、
「長く続かない人」として、選考で思わぬマイナス評価を受けるリスクがあります。
不当な雇用条件や劣悪な環境のリスク
派遣という雇用形態の場合、正社員に比べて、条件面で劣ることは少なくありません。
場合によっては、著しく不当な雇用条件や劣悪な環境で働かされるリスクも存在します。
派遣で働きたい方は慎重に
このように、派遣は、希望に合う働き方ができるメリットがある一方で、様々なリスクもあります。
女性の場合、出産や育児など、ライフスタイルの変化は避けることができませんが、
なるべく長期的な働きやすさを重視して、昇給やボーナスがあり、
福利厚生面でも優遇を受けられる直接雇用の仕事を探すことをお勧めします。
また、派遣という働き方を選ばざるを得ない場合には、その派遣会社が信頼に足る会社か、
念入りにチェックした上で、利用するように心がけて頂きたいと思います。