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女性看護師が結婚後に仕事をするメリット・デメリットは?後悔しない働き方とキャリアは?
公開日:2021/9/29
最終更新日:2021/9/29
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看護師も続けたいけど、結婚生活も上手くやっていきたい。でも夜勤をこなしながら、両立できるの? 子供ができたらどうすればいい? 看護師が結婚を決めるときには、いろいろな選択肢が頭をよぎるものですよね。
結婚、出産時などライフイベントに合わせて、仕事を続けるか辞めるか、選択肢に分けてどのようなメリットやデメリットが生じるのか整理をしてみましょう。
目次
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悩み1 看護師の仕事は結婚したら辞めるべきかどうか?
看護師として働きながら結婚を決めたとき、まず最初に悩むことは、仕事を続けるか、辞めるか、転職するかではないでしょうか。自分一人で決断できるわけではありません。私の場合は、パートナーが仕事を辞めて欲しいと考える人だったので、説得をしなければいけませんでした。それぞれのメリット・デメリットを知っておく必要があるといえます。
次の3つの場合のメリット・デメリットを考えてみましょう。
【結婚後、仕事を続ける場合】
結婚して、看護師の仕事を続けるメリット
一般的に結婚をしても仕事を続ける女性が増えていますが、看護師も例外ではありません。結婚と看護師の仕事を続けるメリットは次のようなことになります。
- 生活費に余裕がでる
- 社会に属している充実感が得られる
看護師はOLに比べると初任給がやや高めであることから、比較的に華やかな独身時代を送っている人が多いのではないでしょうか。そうすると、なかなか生活レベルを下げたくないという人もいます。
節約をして生活するよりは、ある程度、自由になるお金がある方がいいというタイプの人です。将来の生活設計によって変わってくる問題でもありますから、結婚前にすれ違いがないか、話し合っておくといいでしょう。
また、仕事をすることは簡単ではありませんが、社会の役に立っているという充実感が得られるのも大きなメリットです。仕事を辞めると、身体的には楽にはなるでしょうが、仕事に対する充実感もなくなってしまうものです。
結婚して、看護師の仕事を続けるデメリット
結婚をして看護師の仕事を続けることで、どのようなデメリットが生じる可能性がでてくるのでしょうか。
- パートナーとの時間が作りにくい
- 家事と仕事との両立が難しい
シフト勤務が多い看護師の世界では、仕事を続けると、朝食や夕食が一緒にとれないという日々が続くことは普通に起こります。休みの日がバラバラになってしまい、なかなか合わないとうことも予測できます。
どのように二人の時間を充実させるかは、幸せな結婚生活を送るためには重要な問題ですから、仕事の忙しさに流されることなく、二人の時間を有意義に過ごすための工夫が必要になるでしょう。できるだけ、同じような趣味を共有したり、まめに旅行を計画するなどすることをおすすめします。
また、結婚後に仕事を続けて、家事との両立に悩む看護師も多くいます。責任ある看護師の仕事をこなす以上、仕事は手を抜けませんから、家事をどれだけ要領よくこなすかが両立のカギになるでしょう。
ポイントはパートナーとなる人に仕事の理解を得て、できるだけ家事を分担することです。一人で抱え込んでしまうと、後で苦しくなったり、不満が出たりしたときに、夫婦仲の問題にまで発展する恐れがあります。
【結婚後、仕事を辞める場合】
結婚して、仕事を辞めるメリット
一方で、結婚をしたら仕事を辞めるという女性もいます。特に看護師は夜勤や日曜出勤などシフト制をとっている職場が少なくないので、結婚をする前に辞めようかと悩む看護師が多いようです。結婚で仕事を辞めた場合のメリットは次のようなことが考えられます。
- パートナーとの時間を大切にできる
- 家のことをしっかりこなせる
- 自由な時間が増える
- 仕事によるストレスがなくなる
仕事にストレスを感じている人は、仕事を辞めることでスッキリすることは大きなメリットかもしれませんね。看護師に多い人間関係で悩むこともなくなりますし、仕事が終わって自宅に帰ってもモニターの音が耳から離れないということもなくなります。
そして、何より自由な時間が増えることから、家事や趣味に時間を使い、パートナーとの時間を大事にすることが可能になります。
結婚して、仕事を辞めるデメリット
一方で、結婚をして仕事を辞めた場合にもデメリットは生じます。
- 収入が減る
- 仕事の達成感を得るのが難しい
仕事を辞めることで、仕事によるストレスはなくなりますが、仕事によって得られる達成感も同時に失われてしまいます。家事やパートナーのサポートなど家庭のことをしっかり行うことで、充実感を得ることも可能ですが、社会や他人から評価を得られるわけではないので、簡単ではないでしょう。
そして、何より収入がなくなるという大きなデメリットがあります。パートナーが十分な収入を得ていなければ、辞めたくてもなかなか辞められないのが現実かもしれません。
また、結婚で仕事を辞めるとなると、辞める時期や上司に報告する時期についても、しっかり考えなければいけません。退職する日は自分自身も納得ができ、なおかつ職場のことも考えていると喜ばれるでしょう。
職場に忙しい時期があるならば、できればその時期は避けるのがうまく退職するコツです。自分が職場を去った後には、新しい看護師が配属されるように、求人の時間を十分に与えることができるかもポイントです。
【結婚後、転職する場合】
結婚して、転職するメリット
結婚を機に転職を考える看護師や、パートナーの転勤を機に転職を考える看護師もいます。転職するメリットは次のようになります。
- 自分の生活パターンに合った勤務体系の職場を選べる
- 看護師として新たなスキルを身につけることができる
- 自分の興味がより強い職場が見つかることがある
夜勤や日曜出勤などのシフトワークをこなさなければならないと、どうしてもパートナーとの時間がすれ違うことが多くなります。そのようなことを悩む看護師も少なくありません。家事が思ったようにできないことにイライラすることもあるようです。
だからといって、きっぱりと仕事を辞めることができる看護師は少数です。看護師の仕事そのものが好き、収入がなくなるのは辛い、などと辞めたくない理由はそれぞれですが、そこで転職がオプションとしてでてきます。
看護師の資格は国家資格ですから、比較的、転職がしやすい職業といえます。仕事の幅も広いので、自分の生活パターンに合わせた仕事を見つけやすい職業でもあります。日勤だけの仕事、2交代勤務の仕事、土日がお休みの仕事など、看護師の職場は意外にたくさんあるものです。
派遣看護師として働くのも一つの方法です。委員をこなしたり、会議や勉強会に出席する義務がないので、これまでに培った看護師としてのスキルをキープしつつ、プライベートの時間を大切にできます。
結婚して、転職するデメリット
看護師は国家資格ですから転職がしやすい職業です。近年は、欧米のように看護師でなくとも転職をする人が増えています。メリットの多い転職ですが、どのようなデメリットがあるのでしょう。
- 新しい職場を探す時間やエネルギーが必要
- 新しい職場で上手くやっていけるかという不安が生じる
結婚に備えて準備をしなければならない時に、転職が重なると、身体的にも精神的にも負担がさらに増えてしまいます。結婚を機に転職を考えている場合は、結婚が決まってからすぐに行動を起こすか、結婚生活が落ち着いてから、転職の準備を始めるのが望ましいでしょう。
看護師専門の転職サイトを利用すると、探す手間を大幅に省略できます。コンサルタントが代わりにやってくれるからです。
転職後の仕事に対する不安はもっともですが、考えても解決するものではありません。転職サイトのコンサルタントは転職先の情報を持っていることが多くあるので、具体的に転職先の環境についてもアドバイスがもらえることが多いので、活用しない手はありません。
とはいうものの、人間には相性があるので、どうしても合わない職場であれば、また転職すればよいぐらいの気持ちで構えているのが個人的にはストレスが少ないと思います。
悩み2 看護師の仕事は子供ができたら辞めるべきかどうか?
結婚後に看護師として仕事を続ける道を選んだとしても、子供ができると再び同じ選択で悩むことになります。少なくとも子供が小さいうちは子育てに専念するべきかを悩む人が少なくないようです。この2つについてのメリットとデメリットを考えてみましょう。
次の2つの場合を考えてみましょう。
【子供ができて仕事を辞める場合】
子供ができて仕事を辞めるメリット
子供ができると、多くの人が子育てに専念するべきか、子育てと仕事を両立するかの選択で悩むようです。仕事を辞めるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
- 子供と触れ合える時間がたくさんある
- 子供のことを考える時間がある
- 子供に習いごとをさせたり、興味のある所へ連れて行ったりする時間ができる
- 仕事のストレスを抱えつつ、子供と接しなくてすむ
やはり、仕事を辞めると子育てに専念できますので、子供と接する時間が多くなるのは大きなメリットです。子どものことを考えすぎて、空回りをするケースもないとはいえませんが、じっくりと子育てできる可能性は高いでしょう。
実際に子供と触れ合えるだけでなく、子供の成長や将来について十分に考える時間があるので、子供にとって良い道は? などと考え、実行する時間があるのは良い点です。仕事をしていると、子供のことで気になることがあっても、家事や雑用に追われてしまい、ついつい後回しになることが少なくありません。
子供の成長期に子供の側にいられるのは、子供の成長を日々感じることができ、喜びでもあります。その点の喜びは何ものにも代えることができないでしょう。
子供ができて仕事を辞めるデメリット
どのような道を選んでもメリットばかりというわけではなく、良い面もあれば、悪い面もあります。子供ができて、看護師の仕事を辞めた場合のデメリットは次のようになります。
- 仕事の達成感がなくなり、子育てと家庭だけになってしまうことのストレスがある
- 収入が減少する
- 自分だけの時間が少なくなる
2つあった収入が、1つになってしまうので、これまで通りの生活というわけにはいかなくなる家庭がほとんどでしょう。パートナーの収入にもよりますが、洋服を買う回数を減らしたり、旅行の回数を減らしたり、外食を少なくするなど、それなりに節約をする必要がでてきます。
また、子供との時間は喜ばしい時間である反面、子育てにはストレスもつきものです。常に子供と一緒の生活になり、自分の時間がなくなってしまうと、逆に辛くなる人も少なくありません。
仕事を辞めてもパートナーや家族、近い友人、保育園など利用できるものを上手に使って、自分だけの時間を作ることは大切なことです。息抜きをすることで、子供とまた落ち着いて接することができるようにもなります。
【子供ができても看護師の仕事を続けたい場合】
子供ができても育児休暇を取得したり、その後は保育園を利用したり、両親の助けを受けたりして周りのサポートを得られれば、看護師の仕事を続けることは可能です。ただ子育てをしながら夜勤を継続することは非常に難しいです。子育てをこなしながら夜勤を行っている人もいますが、尊敬に値するくらいすごいことだと思います。
看護師を続けたいという方に対して、子育ても経験した私がおすすめする方法は働き方を変える方法です。交代勤務の職場で働いている場合、以下の選択肢があります。
- 夜勤の免除を願い出る
- 日勤のみの科に異動を願い出る
- 子育て支援の制度を積極的に利用する
- 転職する
職場によっては子育てをしながら働く人を応援する意味から、協力的なところもあります。例えば、病院ならば、夜勤や準夜勤のない外来や検査科などに異動させてもらえたり、病棟勤務でも日勤のみの仕事をさせもらえたりすることもあります。
短期正職員制度といい、勤務時間の短縮や勤務日数の削減をしてもらえるという制度が利用できる職場もあります。妊娠がわかれば、できるだけ早いうちにパートナーと相談をして、上司に事情を説明するのが良いでしょう。
職場で協力が得られそうにないけれど、看護師の仕事を続けたいと考えているのであれば、転職も視野に入れて考えるといいでしょう。1年ぐらい子育てに専念していても、問題なく転職できることが多いです。
2人目、3人目と出産を考えているのであれば、長期間ストレスに悩みながら働くよりも、自分の生活パターンに合った職場を探す方が身体のためにはおすすめです。
子育てにはストレスがつきものですが、さらに仕事のストレスが重くのしかかると、体調を崩してしまうかもしれません。余裕をもって転職の準備をしていれば、自分の希望に合う職場が見つかる可能性が高まるでしょう。育休制度の利用には1年の在籍が必要などの縛りもあるので、妊娠が視野に入っている人は計画的に準備することをおすすめします。
悩み3 結婚後や出産後に看護師の仕事を辞めても復職できる?
看護師は国家資格ですから、結婚や出産によって仕事を辞めると決断しても、復職をすることが可能な職業です。そのような点では、仕事を辞めることも他の職業に比べたら簡単かもしれません。
一旦、仕事を辞めて子育てに専念をしても、子供が学校に通い出す頃に復職を考える看護師も少なくありません。看護師は不足しているので、基本的に復職することは難しくありません。しかし、人の命に関わる責任のある仕事である以上、決断するのが簡単ではないですよね。
病院や医療機関では、そのようなブランクのある看護師でも安心して働くことができるように、ブランクのある看護師向けの研修を用意しているところがあります。
看護協会も積極的に看護師の復職の支援を行っています。支部によっては、採血や看護技術の研修を行っていることもあるので、お近くの看護協会のホームページを確認するか、連絡を取ってみることをおすすめします。
結婚を機に将来設計やキャリアについて見直そう
結婚や出産は人生の大きな岐路になりますから、仕事を続けるか、辞めるか、転職をするか悩むのは当然です。せっかく取得した看護師資格ですから、できれば続けて欲しいと思います。
私は結婚してしばらくは3交代のシフトを続けていました。一人の時間が作れる点では良かったのですが、すれ違いが多いので、日勤勤務の職場に転職をしました。収入は少し減りましたが、まだ生活にはゆとりがありますし、何より夫婦の時間を大切にできることに満足しています。
それぞれ将来の家庭の考え方や生活パターンが違いますから、一概にどの選択がベストということはいえません。しかし、一ついえるのは、一人で悩むのはよくないということです。パートナーに相談することはもちろんのこと、信頼できるのであれば、職場の上司に相談するのも一つの方法です。結婚や子育てを経験してきた先輩看護師も頼りになるでしょう。
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- この記事を書いた人:マーシー
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