広がる給与格差~看護師・准看護師の平均月給~ | 看護師転職のお役立ち記事、看護ニュースを配信するナースの転職知恵袋

広がる給与格差~看護師・准看護師の平均月給~

2013年5月31日

今回は、人事院発行の「平成20年・24年 職種別民間給与実態調査結果」を元に、
看護師と准看護師の給与にどれほどの差が生じているのかを読み解きます。

まず初めに年代別の給与を比較し、次に平成20年から24年にかけて、それぞれの給与がどう推移したかを読み、最後にベテラン看護師層の給与減少傾向について考察します。

20代前半で既に○万円の差

まず、「【年代別】看護師の平均月給」のデータを見ると、
以下の年代における看護師と准看護師の月給の差が、特に大きいことが読み取れます。

【20~24歳】
この年代における看護師の平均月給が29万6243円なのに対し、准看護師は22万8696円。
新卒の段階で既に月6万円以上の差があり、年間では約80万円の差となります。

【44~48歳】
看護師の平均月給37万8569円に対し、准看護師は30万7086円で、差額は月7万円以上。
全ての年代の中で最も開きが大きく、1年間で約88万円の差が付きます。

各種手当の額の違いや、准看護師は役職に就きづらいといった要因が、
看護師と准看護師の給与の差をより大きくしているのかもしれません。

看護師がプラス・准看護師はマイナスに

続いて、「平均月給の推移」のデータを見ていきます。

平成24年における正看護師の平均月給は、34万6213円(全ての年代の平均)。
平成20年の平均33万5000円と比較すると、月1万1213円のプラスとなり、年間では13万4556円増加しています。

34万6213円に12を掛け、年収に換算すると415万4556円。この金額にボーナスが加算されれば、
女性の割合が多い職場の給与としては高額と言えるのではないでしょうか。

一方、准看護師の平成24年における平均月給は29万8765円となりました。
平成20年の平均30万127円と比較すると、月1362円のマイナスとなり、年間では1万6344円減少しています。

看護師の場合と同じく月給に12を掛けると、ボーナスを含まない年収は358万5180円。
看護師の年収との差は56万9376円で、大きな開きがあることが分かります。

平成21年・22年・23年のデータも見ると、看護師の平均月給が毎年安定的に増加しているのに対し、准看護師の月給は減少の一途を辿っています。

今後、両者の給与の差がますます拡大する可能性は高いと言えそうです。

ベテラン看護師層の給与は減少傾向

さて、「平均月給の推移」のデータを見ると、看護師の月給は全体的に増加傾向にあるのに対し、唯一48~52歳・56歳以上の月給だけが4年前より減少しています。

52~56歳の月給は0.2%増加していますが、ほぼ0に等しい数字です。
ここから、48歳以上の看護師の月給が、4年前よりも減少傾向にあることが読み取れます。

この傾向を生んだ一つの要因として考えられるのが、1985年の第一次医療法改正です。病床規制実施により、全国の医療機関が急激に病床数を増加。増える病床数に合わせて、看護師獲得競争も激化します。

売り手市場に加えて1980年代終盤~1990年代初頭のバブル景気も影響し、現在48歳以上の看護師は20代だった当時、少なからず給料面で優遇されていた可能性があります。

しかし、20余年の月日の中でバブルは崩壊し、医療費抑制も推し進められています。社会情勢の変化に合わせて、48歳以上の看護師の給与を少し圧縮しようとする動きが、データに表れているのかもしれません。

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